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今回紹介するのは「姫島モデル」についてです。
大分県姫島村で行われている電気自動車を動かす電力を、太陽光発電で生み出す環境に優しい取り組みです。
この「姫島モデル」が今、世界へと広がろうとしています。
大分県の北東部、周防灘に浮かぶ姫島。
観光客にとっては移動手段が限られるこの島では、こんな乗り物が活用されています。
◆TOS佐野格記者
「島の中なので細い道が多い。こうした時に小型の自動車だと小回りも利いて運転もしやすい」
電気自動車です。
島では2015年からレンタカー事業が行われています。
◆観光客
「車も本当にもう景色を楽しむには最高の。速度も何もかもパーフェクトでした」
この取り組みを行っているのは、中津市の企業・T-PLANです。
◆T-PLAN 寺下満社長
「連続4台、同時充電ができる充電器になっている」
車庫には太陽光発電設備と電気を蓄えて充電もできる設備が備えられていて、自動車を動かす電力は二酸化炭素を出さずに確保できます。
エネルギーの地産地消を実現した「姫島モデル」と呼ばれるこの取り組み。
生み出した寺下満社長は実は島の出身者です。
◆T-PLAN・寺下満社長
「二酸化炭素を出さない観光交通として、姫島の環境を守りながら観光を楽しむという特徴がある」
この日は津久見市の保戸島の住民や関係者が視察に訪れていました。
このように、「姫島モデル」は各地の島から注目されていますが、実は海外からも関心が…
その場所は姫島から南におよそ3000キロ離れた太平洋の島国・パラオです。
2023年4月には、現地で試乗会が行われました。
ウィップス大統領「ベリーナイス。サイレント」
乗り心地を確かめていたのは、なんとパラオの大統領。5年前に駐日大使が姫島を視察したことをきっかけに今では現地政府も関心を示しています。
ことし秋には国際協力機構・JICAが支援し、実証実験が行われる予定です。
◆JICAパラオ事務所加藤洋介・企画調査員
「パラオは環境にとても力を入れている国なので環境を維持し、経済、社会発展を目指しているところがあって、そういった点が非常に今回のT-PLAN社の提案と合致した」
◆T-PLAN・寺下満社長
「非常に同じような課題を抱えている島々がありますのでこの姫島モデルは、世界各国に広げていきたいと思っている」
環境に優しい「姫島モデル」。大分から世界に広がるか、注目です。