利根建設が挑む「新4K」で描く未来の働き方
世界中で流行している「はしか」、日本国内でも感染が確認されています。
はしかの唯一の予防策はワクチンですが、実は大分県内の子供の定期接種の接種率は低下しています。
取材しました。
大分市内の医療機関では25日、子供たちにはしかのワクチンの定期接種が行われていました。
――石和こどもクリニック 石和俊院長
「(はしかの)感染力は非常に強いインフルエンザ、コロナよりも強い」
はしかは、極めて強い感染力があり、免疫を持っていない人が感染すると、ほぼ100パーセントの確率で発症するとされています。
39度以上の高熱や発疹などが出るほか、最悪の場合は死亡するケースも。
――石和こどもクリニック 石和俊院長
「空気感染するので、同じ待合室にいればそこの待合室の子供たちが全員感染するような状況になってしまう。マスクだけでは防げない」
国によりますと、ことし全国のはしかの感染者数は3月21日時点で少なくとも19人で、最も多いのは大阪、次いで東京となっています。
大分県内ではここ10年で9人の感染が確認されていて、最近ではおととし1人の感染が報告されています。
はしかの唯一の予防策がワクチン接種。
国は小学校入学前までに2回の定期接種を推奨しています。
社会的な免疫を得るためには接種率を95パーセントほどまで高める必要がありますが、県内の子供の定期接種の接種率は昨年度91.4%、全国平均を1ポイント下回っています。
県は「コロナ禍で病院の予約が取りづらかったり受診を避ける動きがあったことが原因の1つと考えられる」と分析しています。
――石和こどもクリニック 石和俊院長
「抗体を持っていない無防備な子供たちが増えているので、流行すればある程度、一定規模の大きな流行が起きるのではないかと言われている。ワクチンにとって代わるものは無い。まだ打つ機会があればしっかり打ちましょうということを皆さんにお願いしたい」
一方、4月からは新型コロナの対応が大きく変わります。
季節性インフルエンザと同様の扱いになり、これまで無料だったワクチンの接種は1回あたり最大7000円程度の自己負担が必要になります。
――県感染症対策課 池辺淑子課長
「重症化しやすい高齢者は打ってください。しかし若い人、リスクの無い人は打ってくださいということも無く自身の判断で打ってもらうようになる」
また、県が開設していた24時間のコロナ発熱・受診相談ダイヤルも3月末で終了します。
――県感染症対策課 池辺淑子課長
「まずは体調を管理してもらって早めにきちんと受診して重症化することのないように落ち着いて対応してもらいたいと思う」
はしか・新型コロナへの対応について県は「感染が疑われる場合、医療機関を受診する際必ず事前に連絡をしてほしい」としています。