“アトツギ甲子園”決勝に出場 「新しいお米屋さん」実現へ 玖珠町唯一の米穀店3代目【大分】

2024年03月23日 08:00更新

野球ではない「甲子園」の話題です。
3月、「アトツギ甲子園」という中小企業の後継者たちが新規事業のアイデアを競い合う大会が開催されました。
そこに出場した大分県玖珠町の男性をご紹介します。

ーー伊勢屋3代目 江藤優さん
「伊勢屋は小さなお米屋です。しかし、私は3代目アトツギとして未来を担うこどもたちにお米の魅力を伝える責任と使命があります」

熱意のこもったプレゼンを披露したのは玖珠町の米穀店「伊勢屋」の3代目・江藤優さん33歳です。
3月8日、東京で開催された「アトツギ甲子園」の決勝大会に出場しました。

全国の中小企業の後継者たちが新規事業のアイデアを競うこの大会。
実は大分県は毎年ファイナリストを輩出していて、今回は江藤さんが地区大会を勝ち抜き、決勝に進みました。


 

江藤さんが提案したのはありそうでなかったこんなビジネスプランです。

ーー伊勢屋3代目 江藤優さん
「玖珠の銘柄を食べ比べしてもらうために、今回2種類銘柄を用意しました」

それはお米の食べ比べ。
消費量が年々減少しているお米ですが、そのおいしさや魅力を知ってもらおうと、店で食べ比べをしてもらうサービスです。
今回、特別に野島アナウンサーがサービスを体験させてもらい、「ひとめぼれ」と「つや姫」を食べ比べてみました。

ーーTOS野島亜樹アナウンサー
「口に入れた瞬間の香りがいい美味しい。そしてこちらが「つや姫」ちょっと粘り気があります。噛めば噛むほど甘さが出る。というか、あってますか?」
(あってます)
「食べ比べないとわからない」

このサービスは、ことし秋の新米の時期に始めようと、準備を進めているそうです。


 

伊勢屋はことしで創業73年。
かつて玖珠町内に数十件あったという米穀店は今ではここだけです。
江藤さんは「“米どころ玖珠”として店を残さなければ」と「新しいお米屋さん」を目指しています。
そんな息子について先代は…

ーー伊勢屋2代目 江藤正八さん
「1人1人のお客さんに合ったサービスを考えていくっていうのが大事かなと思っている。それを期待している。お米に関しても研究熱心はもう間違いがないからですね」


 

ーー伊勢屋3代目・江藤優さん
「子供も大人もワクワクするようなお米屋を実現したいです」

アトツギの江藤さん、お米の魅力を発信できる「新しいお米屋さん」の実現に向けて挑戦は続きます。

 

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