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歌やダンスで仏教をわかりやすく発信してきた高校生のグループ、大分県中津市の東九州龍谷高校のナムナムガールズがこの春、その活動を終えます。
9年間にわたる活動を振り返ります。
2015年4月。ナムナムガールズは動き始めました。当時はAKB48が大ブレイクしていたころ。
そのタイミングでの日本初仏教系ガールズユニットはインパクトがありました。
――東九州龍谷高校 宗教部・聖歌隊 紅楳聖教師
「自分は何かに愛されている、生きていることは素晴らしいこと、そういうありがたいことへの感謝の言葉がナモアミダブツそれを伝えたいと思った」
学校の仏教行事を担う宗教部や聖歌隊の有志で結成したナムナムガールズ。
9年間の活動で147回の公演を行いました。
仏教の教えを歌やダンス、お芝居で、広い世代に広めてきました。
ナムナムガールズの歴史の中で忘れられないものの一つと言うのがこちら。
1月17日という、神戸の皆さんにとって特別な日に行われた法要です。
阪神淡路大震災を直接は知らなくとも、この日のナムナムガールズは語りを中心とした劇で、彼女たちなりに一生懸命考えた「生きる意味」を神戸の皆さんに伝えました。
――ナムナムガールズ
「阪神淡路大震災の時はまだ生まれていませんでした。あの震災で命のバトンをつなぎたくてもつなげられなかった、たくさんの方々がいました。私たちはそのバトンを受け継ぐために生まれてきたんだと思います」
――東九州龍谷高校 宗教部・聖歌隊 紅楳聖教師
「心が響き合う、こちらがやってることに対して、見てくれてるおじいちゃんおばあちゃんたちが、もう共感してくれて…涙…涙、これこそまさに宗教じゃないのかっていうふうに思いました」
9年間に在籍したメンバーは50人あまり。
卒業生に話を聞くと…
――ナムナムガールズ OG 毛利彩乃さん
「青春そのものがナムナムガールズみたいな。みんなで苦楽をともにした、その練習とか公演とかがやっぱり、なかなかない高校生活での…青春だったなって思います」
その後も公演活動で、仏教をわかりやすく発信してきたナムナムガールズ。
これまでに5枚のCDを出して、仏教の可能性を伝えてきました。
「アンニョンハセヨ!」2019年には初めて海外での公演を行いました。
韓国の仏教団体からの招待でした。
――ナムナムガールズOG 金尾侑香さん
「最初は本当ステージに立つことがすごい不安だったんですけど、当時、日韓関係がすごい悪化してて、なんでこんな日韓関係悪いんだろうっていうぐらい、本当にすごい楽しくて、すごくいい思い出です」
しかし、2020年新型コロナウィルスの流行でこれまでのような公演はできなくなりました。
活動は再開したものの、かつてのようにメンバーが集まりにくくなり、継続は難しいという判断になりました。
――ナムナムガールズ最後のキャプテン 山田 美菜(はるな)さん
「これからもっと公演が増えて頑張ろうと思ってたので、はい、すごく寂しいです」
そして、この春出る最後のCDで、9年間のナムナムガールズの活動は終わります。
――東九州龍谷高校 宗教部・聖歌隊 紅楳聖教師
「仏教は伝わりにくいというふうに言われてますけども、全然可能性はすごくあるんだよっていうことが伝えられたのかなと思います」