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およそ2カ月ぶりの生産再開です。
不正問題を受けて工場の稼働が止まっていた中津市のダイハツ九州が26日から生産を再開しました。
地域経済に大きな影響を与えたこの問題。
地元の企業からは歓迎の声が聞かれました。
◆TOS山路謙成記者
「生産が再開されたダイハツ九州です。 きょうは大型トラックや従業員の出入りが盛んな印象を受けます」
ダイハツ工業の不正問題を巡って、国は去年12月、全車種の出荷停止を指示。国内生産のおよそ半分を担う子会社のダイハツ九州でも生産が止まりました。
その後、先月、国は基準に適合しているとして、「ミラ イース」など10車種の出荷停止を解除しました。
これを受け、ダイハツ九州では今月19日から在庫の出荷を再開。そして、26日からおよそ2か月ぶりに生産も再開しました。
26日朝、中津市の工場では多くの従業員が出勤する姿が見られました。
ようやくの生産再開…この2か月の間、ダイハツ関連の取り引きがある地元の企業には影響が出ていました。
◆中津ダイキュー運輸 佐藤和久社長
「(生産停止を聞いて)物量が減るなと。また関連している業者も(取引が)停止するというのはありました」
中津市内の運送会社です。こちらではダイハツ九州や下請け業者への部品や原料の輸送を担っています。
ダイハツ関連の売り上げは全体の3割ほどを占めていましたが、生産停止のあおりで売り上げが減少し影響があったということです。そのため、生産の再開を歓迎しています。
◆中津ダイキュー運輸 佐藤和久社長
「(再開は)非常に我々にとってはうれしいこと。今までの物量が戻ってきてくれればと切に願っている」
一方、こんな動きも…
◆TOS山路謙成記者
「生産再開を受けて中津市内のこちらのホテルでは ダイハツ九州関連の客の予約が徐々に戻りつつある」
JR中津駅前にあるこちらのホテルではダイハツ関連の仕事で宿泊する客が売り上げのおよそ2割を占めていました。
こちらでも売り上げが減少していましたが、生産再開が決まってから、次第に客足が戻ってきたといいます。
◆グランプラザ中津ホテル 畑野直紀支配人
「26日から再開と発表されてからダイハツ関連業者の予約が入っている。出張も増加傾向になると思うし、ホテル周りの企業や飲食業界も非常に潤ってくるのではないかと感じている」
生産再開を受け、ダイハツ九州は「ご心配とご迷惑をおかけしたことを深くお詫びします。 安全・品質を最優先に1日でも早く車を届けられるように努めます」とコメントしています。
一方、ダイハツ九州では2車種については生産再開のめどは立っていません。
地元からは早く通常の状態に戻ることを望む声も聞かれています。