「危険運転をどう処罰すべきか」大分市の時速194キロ死亡事故などきっかけに法務省が検討会発足 

2024年02月21日 18:40更新

危険な運転をどう処罰すべきか、大分市で起きた交通事故などをきっかけに法務省は21日、専門家などを交えた検討会を発足させました。

今後、議論が進むことが期待されています。

きょう午後、法務省で開かれた会議。危険運転致死傷罪など悪質な運転の罰則について議論する検討会です。

危険運転を巡っては2021年、大分市大在で時速194キロの車による死亡事故が発生。

運転手は当初、過失運転致死罪で起訴されましたが、遺族の署名活動などを受けてその後、大分地検はより罪の重い危険運転致死罪に切り替えました。

大分の事故などを契機に「危険運転致死傷罪は適用のハードルが高い」という声が高まり、自民党のプロジェクトチームは去年12月、岸田総理に提言を提出していました。

21日に発足した検討会には、警察庁の幹部や検察、裁判官のほか事故の遺族や法律の専門家などあわせて9人が参加。

この中では危険運転致死傷罪の構成要件といった今後、見直しを検討すべき点やその進め方を確認したということです。

次回の検討会は3月7日で、交通事故の遺族へのヒアリングが行われます。

この検討会で法改正が必要と判断されれば法制審議会に諮られることになります。

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