能登半島地震きっかけに大分へ移住した女性 被災当時の状況や能登への思い語る【大分】

2024年02月01日 13:00更新

能登半島地震をきっかけに石川県から大分県日田市に移住した女性がいます。
被災当時の状況や今の思いを聞きました。

――水野早乙美さん
「本当に今までの人生で味わったことがない。もうすごい揺れだった」

地震の恐怖を語るのは水野早乙美さんです。

当時、水野さんが住んでいた能登半島の石川県羽咋市は震度5強の揺れを観測。
大津波警報も発表されました。

――水野早乙美さん
「貴重品とか食料、最低限のものだけを積んで高台に避難して、もっと大きいの(地震)が来るんじゃないかという恐怖にかられながら一晩過ごした」

2017年に祖父母の家があった能登に移り住み、農業をして暮らしていた水野さん。
しかし、今回の地震で住み続けることに不安を感じ、大きな決断をしました。

――水野早乙美さん
「やっぱり今まで農家として頑張ってきたのが 一旦全部白紙に戻ってしまったというのも悲しかったですけど、能登がそういう状態なのでそういうことも言ってられない」

元々考えていた移住を早めることに。
移住先は友人がいた日田市に決め、市の空き家バンクの制度で住まいを見つけました。
そして、先週、パートナーの男性とネコ4匹とともに引っ越してきました。

――水野早乙美さん
「出会う方出会う方がみんな優しくてすごく心のこもった対応をしてくれる。そこが私達としてはここに来て良かったと数日で感じた大きな要因」

ただ、慣れ親しんだ能登のことは気がかりでなりません。

――水野早乙美さん
「丸6年間住んできた場所で密に交流してきた方々もいる中で、もう今は普通の暮らしができない状態でいるのでそこは気がかり。何か支援できることを考えていきたいというのは考えている」

新たな地で一歩を踏み出した水野さん。
遠く離れていても能登の復興を強く願っています。

 

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