「ライドシェア」別府で早ければ4月導入 観光客の利便性向上へ期待の一方…おもてなしに不安の声も 

2024年01月19日 18:40更新

国が今年4月から一部解禁する「ライドシェア」。
一般ドライバーが自家用車で客を運ぶもので、別府市では早ければその4月にも開始される可能性があることがわかりました。

アフターコロナで観光客が戻って来ている中、別府市ではタクシー不足が深刻な問題となっています。
問題解決に向け、市は去年から週末の夜にナイトバスを運行し対策を取ってきました。

また市は、一般のドライバーが自家用車を使って有料で人を運ぶ「ライドシェア」についても導入する意向です。
そして、早ければ今年4月から開始となる可能性があることがわかりました。

この「ライドシェア」について去年、岸田総理は今年の4月から一部解禁すると表明しました。
北海道では、2017年から高齢者の交通手段確保のため報酬ではなくガソリン代の実費のみを支払う形で実施している自治体もあり、地域交通の課題の解決を図っているということです。


地元の旅館組合も、客の利便性が向上することに期待を寄せています。


◆鉄輪旅館組合・平川浩隆組合長
「タクシーの数が少なくなったことは実感としてある。お客の足、選択肢が増えることはいいことだと思う」


その一方で、観光地ならではの不安も…。

◆鉄輪旅館組合・平川浩隆組合長
「おもてなしの部分で他の地域のライドシェアと様子が変わるのではないかと。(一般ドライバーに)おもてなしの心がちゃんとできるか不安」

市は、国と自治体の調整窓口の「自治体ライドシェア研究会」に今週申請していて、今後、具体的な運用方法や日程について決めていくということです。

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