組体操も騎馬戦もない? 昔と令和の「運動会」消えた名物種目と新たな取り組み 大分
この1年の大分県内の出来事をシリーズで振り返る「回顧大分2023」。
今回は“政治と選挙”です。
――広瀬勝貞前知事
「県の行政にゴールはない。存分の活躍をしてもらうよう、切に切に期待している」
ことし4月、5期20年に渡り県知事を務めた広瀬勝貞さんが引退。
県民が選んだ新たなリーダーは…元大分市長の佐藤樹一郎さんです。
――佐藤樹一郎新知事
「大分県政を継続・継承し大きく発展させていく。粉骨砕身取り組みたい」
そんな佐藤知事は大分と愛媛を橋などで結ぶ豊予海峡ルート構想について、県庁内にプロジェクトチームを発足させるなどの独自色も。
今後の手腕が注目されます。
また、ことしは6つの市でもトップを決める選挙が。新たな顔ぶれとなったところもありました。
大分市長には元参議院議員・足立信也氏が無投票で初当選。
日田市では県内初の女性首長が誕生。
国東市と津久見市では、元テレビ局アナウンサーの市長が誕生。
参議院議員補欠選挙では、自民・新人の白坂亜紀氏が341票差の激戦を制しました。
議員バッジの値段は…
選挙が相次いだことし。
私たちが注目したのは、当選した県議会議員全員に交付されるこのバッジの値段です。
議員バッジは1個あたり約2万1000円。議員43人分の総額だと約90万円です。
金の価格高騰で4年前と比べると、20万円あまりの増額に。
全国にはバッジの材質を見直し経費削減に繋げた議会もある中、先週改めて議長に聞いてみると…
――元吉俊博議長
「とりあえずバッジの件についてはいろいろ意見もあったが、深堀するほどではなかった」
このバッジの問題、皆さんはどう考えますか?
防衛や安全保障を巡る変化
また、ことしは防衛や安全保障を巡る変化も。
大分空港で自衛隊戦闘機の初の訓練が行われました。
大分市では、大型弾薬庫が着工。
日米共同訓練は、県内では初めて年に2回実施されました。
◆TOS野島亜樹キャスター
「日出生台演習場の上空を大きな音を響かせて飛んでいるのがオスプレイ。アメリカ軍のオスプレイ2機がいま日出生台演習場を旋回している」
アメリカ軍のオスプレイを巡っては、ことし9月に大分空港に緊急着陸。
11月には鹿児島県の屋久島沖に墜落する事故が起きていて、安全性への懸念の声はますます高まっています。
政治資金パーティーを巡る疑惑が浮上
政治では自民党の派閥の政治資金パーティーを巡る疑惑が浮上。
19日は派閥の事務所への強制捜査が行われました。この疑惑を巡っては政治資金収支報告書の記載が正しく行われていませんでした。
一方、収支報告書の不記載は、県関係の政治家や政党支部でも明らかになっています。
――神戸学院大 上脇博之教授
「(政治家は)『私、知りません』と。『詳しいことは知りません』というふうに逃げてしまう。 逃げることができる法律になっている」
自民党の政治資金問題を刑事告発した神戸学院大学の上脇教授は、法律の不備を指摘した一方、こんな見解も…
――神戸学院大 上脇博之教授
「収支報告書がネット公開されてることを知らない人も多い。おかしなことをやったら常に(政治家が)見られているなというふうに、そういうふうに変わると緊張感が生まれる」
私たちの生活に直結する政治と選挙。
来年は一人ひとりがより関心を持つことが求められていると言えそうです。