ストーブに古い灯油、残っていませんか? ストーブ故障や一酸化炭素中毒の危険性も… 

2023年12月12日 18:40更新

冷え込みが続くこの季節に活躍するのがストーブなどの暖房器具です。

これから使うストーブの中に昨シーズンの灯油が残っていませんか?そのまま使うのは危険かもしれません。

◆客

「きょうは36リットル。毎年買っている。やっぱりあった方がいい足元は。絶対に必要。灯油がないと風邪をひく」

寒さが本格化するシーズン、手放せなくなるのが暖房器具です。

しかし、シーズンを終えて余った灯油の処理や保管に困る人も。

◆客

「だいたい使う量が決まっているから余らないようにはしているが、余った時はそのまま置いている」

大分市消防局によりますと、灯油を管理する際は場所や温度が大切で、紫外線に当たったり温度が高い場所で保管すると成分が変化し劣化するということです。

また、こんな恐れも…。

◆大分市消防局 田口誠司消防司令長

「劣化した灯油を使用すると石油ストーブの芯が下がらなくなり消火できなくなるといった機器の故障や異常燃焼が発生する恐れがある」

さらに、長期間使わずにいると気温が変化する中で灯油の中に結露した水が入って不完全燃焼を起こし一酸化炭素中毒になる危険性もあるそうです。

◆大分市消防局 田口消防司令長

「消防法で引火性液体という規制を受けているので取り扱いには十分注意してもらいたい」

大分市内のこちらのガソリンスタンドではシーズンを過ぎて使わなくなった灯油を無料で回収しています。

◆愛石油 三宅玄徳所長

「古い灯油が入っているストーブを使ってストーブがきちんと動かなくなった客がいた。できるだけ冬のシーズンに使い切ることを勧めている」

大分市によりますと、灯油を個人的に処理した場合、不法投棄に当たる可能性もあるということで「回収を行うガソリンスタンドに持っていってほしい」と呼び掛けています。

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