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28日から別府市で始まったASEAN・日本社会保障ハイレベル会合。
2日目の29日、国内外の行政関係者は大分市の老人介護施設を視察しました。
こちらで行われている先進的な取り組みとは…
ASEAN・日本社会保障ハイレベル会合2日目の29日。
ASEAN加盟国の行政関係者などが訪れたのは、大分市にある特別養護老人ホーム「グリーンガーデン南大分」です。
「力を使うことなく女性1人で楽々移動することができます」
実演していたのは「ノーリフティングケア」。つまり「抱え上げない介護」です。
専用の機器を使用して介護者を吊り上げることでスムーズに移動でき、職員の負担を減らすことができます。
ーー大翔会 渡辺利章理事長
「我々がやっているノーリフティングケアを始め先進的な取り組みを各国の方に参考にしてもらいたい」
先進的な取り組みを進めるこちらの施設。
職員が身に付けているのはヘッドホンとマイクが一体となった通信機器です。
職場内でのコミュニケーションに活用しているほか、従来は手書きしていた介護の記録などを音声で入力でできるようになりました。
また、入居者の部屋では…
ーーTOS野島亜樹キャスター
「ベッドの下にはこのようにセンサーが置いてあって、これで心拍数と動きを感知することができます。もしベッドの上で異変があった場合には室内にあるカメラが起動して、その様子をスタッフが確認することができます」
このシステムにより、巡回を減らすことができ、職場の負担軽減を実現しました。
取り組みを進める背景にあるのは介護現場の人手不足です。
県内の高齢化率は全国平均よりも高く、年々右肩上がりの状態に。
社会で多くの高齢者を支えていかなくてはいけない一方、介護を担う人材の確保には課題を抱えています。
こうした状況の中、施設では離職率の全国平均が14.4%なのに対し、3%以内に留めることができているといいます。
ーー大翔会 渡辺利章理事長
「職員がストレスなく笑顔で働ける職場であれば、利用者に良いケアができる。そういうケアができたとき利用者は自分で生きていくという選択肢を持ちながら、老人ホームに入っても自分らしい人生を過ごせる。そういう世界を作っていきたい」
施設を訪れた国際会合の参加者たちは、興味深そうに視察していました。
ーータイの行政関係者
「とても快適。特に高齢者であまり動けない人たちにとってはとても使いやすいし、介護する人たちにとっても非常にやりやすいと思う」
施設では今後、AIを活用した業務の効率化などをさらに進めていきたいとしています。