紅葉シーズンに異変? 色付く前に“枯れた葉”も なぜ?【大分】

2023年11月14日 18:40更新

秋もすっかり深まり紅葉シーズンを迎えています。
各地で色鮮やかなモミジなどが見られますが、紅葉の名所では十分色付く前にすでに葉が枯れてしまったところも。
なぜなのか…取材しました。

真っ赤に色付いたモミジ。
豊後大野市にある用作公園では、約500本のモミジがいま見ごろを迎えています。
さらに夜になると…紅葉がきらびやかにライトアップされ、昼間とは違い、幻想的な雰囲気を醸し出しています。

用作公園では今週末と11月23日にもライトアップが行われるということです。 


 

日田市と熊本県の境にある松原ダム。

ことしも11月1日から遊覧船の運航が始まりました。
ダム周辺の紅葉は徐々に色付き出していて、大自然に囲まれた壮大な景色を楽しめます。
14日は地元の小学生が招待されました。

ーー子ども
「水面に紅葉が映っていたので鏡みたいできれいだなと思った」
「緑色はいっぱいあったけどきれいな紅葉もあった」

松原ダムの紅葉は11月末まで楽しめそうだということです。


 

美しい山や谷を見渡せる九重町の「九重”夢”大吊橋」。
紅葉の名所ですがことしは例年と状況が違っていました。

ーーTOS梅田雄一郎記者
「例年なら見ごろを迎えているこちらのモミジですが、一部の葉っぱしか赤くなっていません。中にはすでに枯れているものもあります」

取材をした13日、周辺の木々を確認したところ青い葉が目立っていたり、中には葉がすべて落ちてしまった木もありました。
九重町によりますと、ことしは例年の半分ほどしか色付いていないということです。

ーー大分市から来た人 
「もうちょっと赤とか黄色とかあるかと思ったが意外と緑」
「期待してたのとは若干違った」

Q.モミジはどうですか?
ーー高知から来た人
「どこにモミジがあるの?また来年楽しみに来ます」

専門家は「暖かい日が続いたため、葉っぱが栄養を貯めて葉の色が明るくなる時間が足りなかった」と指摘します。

ーー樹木医・瀬口三樹弘さん
「朝の気温が8℃以下になる日が、 最低でも2、3週間続かないと(色が)変わっていかない。12月になると、今度は葉っぱが枯れて落ちようとするので、紅葉が見られる時間はかなり短くなる気がする」

見ているだけで穏やかな気分にさせてくれる美しい紅葉。
ことし、楽しめるのはあと少しかもしれません。

 

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