BRT開業から1か月 利便性向上で沿線からは好意的な声 1日の平均利用者数は「想定以上」 大分

2023年09月28日 18:40更新

豪雨で被災したJR日田彦山線がバスを使った「BRTひこぼしライン」として開業しきょうでちょうど1か月です。

利用者の反応などを取材しました。

◆TOS白井信幸記者

「先月開業したBRTひこぼしライン。このように高校のすぐ前にも駅が設けられていて、利便性の向上が図られています」

2017年の九州北部豪雨で被災したJR日田彦山線。

バス高速輸送システム=BRTでの復旧となり8月28日に開業しました。

鉄道の線路を専用道として整備した県内初のBRT。

日田駅と福岡県の添田駅までの約40キロを1時間半ほどで結びます。

駅の数は3倍の36駅に増えていて、こちらの昭和学園高校の前にも新たに設けられました。

以前の代行バスと比べて便数も増え、利用する生徒たちからは好意的な声が聞かれました。

◆生徒

「朝は前より(出発の)時間帯が遅くなって、すごく余裕もあって便利だなと思っている」

こんな声も…

◆生徒

「部活に入ろうとしても、親に迎えに来てもらうことになって迷惑かかるから今まで入らなかったが、入ろうかなと思った」

こうした中、JR九州の古宮社長が28日、利用状況を発表しました。

9月24日までにあわせて約1万1400人が乗車。

1日平均では407人となり「想定以上」だということです。

日田市ではBRTの開業をきっかけに様々なイベントも行っていて、博多駅では沿線の他の自治体と共に特産品などをPRし利用を呼びかけました。

◆日田市・まちづくり推進課 小関卓己さん

「たくさんの人にBRTに乗ってもらえるよう、福岡県側(沿線自治体)とも連携をしっかり図っていくことが大事だと考えている」

開業から1か月が経った県内初のBRT。

今後、地域の活性化に繋がることが期待されます。

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