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先日、囲碁の大会で高校日本一に輝いた高校生。
大分東明高校の2年生・小島二十(ふとお)さん(17)。
静かな頭脳戦に青春をかけるひたむきな姿を取材しました。
碁盤を前に見せる勝負師の顔。
大分東明高校の2年生・小島二十さん(17)。
歴史あるタイトル戦「大分合同本因坊」の三番勝負に臨んでいました。
小島さんは父・康史さんの影響で5歳の頃から囲碁を始めました。
しかし、最初のうちは…
――小島二十さん
「正直に言うと楽しくなかった。最初の方はルールを覚えるのにいっぱいいっぱいで。何度も怒られながらもう嫌々やっていた感じですね」
一時は囲碁から離れていたという小島さんですが、小学生のころ引っ越してきた大分で囲碁好きな友人と出会います。
――小島二十さん
「(友人とは)勝ったり負けたりで、負けたときすごく悔しくて、それで闘志に火がついた」
そんな良きライバルと一緒に出場した全国大会、小学校時代は2年連続で団体優勝。中学生になると個人戦でも日本一に輝きました。
高校入学後は自ら囲碁部を立ち上げました。
さらに自宅に戻ればインターネット対局で腕を磨いています。
――小島二十さん
「相手は日本人同士のときもありますし、韓国、中国の名の知れた強豪の人を教えてもらったり」
今年7月には東京で行われた全国高校囲碁選手権に出場。
2年生ながら個人戦を勝ち上がり、決勝では「半目差」と呼ばれる僅差で日本一の栄冠を掴みました。
――小島二十さん
「最後まで負けていると思ってて、最後並べてみたら運良く勝っていてびっくりしました」
勢いそのままに臨んだ、9月3日の大分合同本因坊戦。
年齢制限の無い大会で対局したのは、かつての恩師の一人でした。
――小島二十さん
「(相手は)小学校時代に(囲碁を)教えてもらってた先生なので、恩返しというかそんな感じの気持ちで挑戦した」
父、康史さんが見守る中、3番勝負を2連勝し歴史あるタイトルを初めて獲得しました。
――小島二十さん
「読みと読みのぶつかり合いというか、そこがやっぱスリルを感じていて、どのゲームよりも奥深い」
高校日本一に加え、大分県のトップに立った小島さん。碁盤にかける青春はまだまだ終わりそうにありません。