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ことし6月の大雨で大分県内でも発生した「土砂災害」。
由布市湯布院町川西では大規模な土砂崩れが発生し70歳の男性が亡くなりました。
災害の発生から約2か月。
県の担当者と現場を訪れました。
――TOS田辺智彦キャスター
「由布市の土砂崩れ現場です。幅が約80m、高さが約60mにわたって山が一気に崩れ落ちました。これほどまでの規模の災害です。土砂崩れの恐ろしさを感じます」
県によりますと、この地域では「地滑り」が起きたとされています。
その理由のひとつが…
――県大分土木事務所 河川砂防課 児玉康弘課長
「手に持って動かしてもボロボロ割れて崩れるという状況が見て取れるかなと。岩が土砂化して、もう土と化している状況」
この辺りの斜面は水を通しにくく固い岩盤の上に土砂が乗っていましたが、岩盤の表面に近い部分が風化してもろくなり雨水がしみこみやすい状態になっていました。
そこに大量の雨が降ったため、風化した岩盤の隙間から水が入ってしまい風化した部分と元の岩盤との境い目からいわば、ずれるような形で滑り落ちたということです。
つまり、水を通しにくい層の上に水を通しやすい層が重なると雨の降り方よっては地滑りが起きやすくなってしまうのです。
――県大分土木事務所 河川砂防課 児玉康弘課長
「現在見た状況では表面が乾いて安定したように見えますけども、いつまた崩れるかわからない予断を許さない状況」
現在、県が土壌の水分量などを調べていて安全が確認されるまでの間は重機を使っての本格的な復旧工事は難しいといいます。
県内ではこうした地滑りの危険性が高い場所などを「土砂災害警戒区域」に指定しています。
その数は山間部を中心に2万4362か所もあり全国で6番目の多さです。
このため県では今回のような土砂災害は県内どこでも起こりうるとして注意を呼び掛けています。
土砂災害の危険度を色別に表した「土砂キキクル」。
土の中の水分量や雨の状況などをもとに危険度を色別に表しています。
土砂崩れが起きた6月30日の現場付近を見ると、発生時刻の1時間ほど前からは危険度が上から2番目の「紫」となっているのが分かります。
この「キキクル」は気象庁のホームページで公開されていますので、一度確認してみてはいかがでしょうか。