危険な暑さで熱中症急増…どんな症状がでる?炎天下でのマスクの着用は?対策を医師に聞く【大分】

2023年08月03日 18:40更新

大分県内では危険な暑さが続いていて、熱中症で搬送される人が急増しています。どうすれば熱中症を防げるのか対策を医師に聞きました。

7月に山形県で部活動を終えた女子中学生が帰宅途中に熱中症の疑いで病院に搬送され、その後、死亡が確認されました。
女子中学生は練習中、約20分おきに休憩と水分補給を行っていました。
どうして、こうした事態になったのでしょうか。

ーー大分三愛メディカルセンター救急科 玉井文洋部長
「本人の体調がどうだったのか。運動に伴って出ていく水分量はすごく多くなる、(水分補給が)追いついていなかったこともあるのかもしれない」


 

命の危険性がある熱中症。
こちらは1週間ごとに発表される県内の熱中症による救急搬送の件数です。
7月に入り急増していて、直近の1週間ではことし最多となる107人が搬送されています。


 

玉井医師によりますと、熱中症は体温の調節機能が乱れ体の中に熱がたまることで生じます。
はじめは、疲れやすくなったり筋肉がつるなどの症状が出ますが、熱のこもり具合が一気に上がると意識障害が起こり重篤になることもあるということです。

対策はなんといってもこまめな水分補給です。
これに加え、日ごろから十分な食事と睡眠をとること、また28度以下の快適な環境を保つことなどもポイントです。

最近は県内で新型コロナの患者が増えていますが、炎天下でのマスクの着用は気を付けた方がいいのでしょうか。

ーー大分三愛メディカルセンター救急科 玉井文洋部長
「(人間は)口の中からの放散、放熱以上に体表から熱の交換を行っている。(リスクは)ごくごくわずかなものだから熱中症を気にしてマスクをしないということは考えなくていいのでは」

危険な暑さが続いていることしの夏。水分補給と体調管理を心がけましょう。

 

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