谷川俊太郎さん各地で追悼 大分県内でも園歌や校歌を手掛ける「大事に歌い続けて次の世代に繋げていく」
6年前の九州北部豪雨でも甚大な被害が出た日田市小野地区。
再び災害に見舞われた小野地区の現状を取材しました。
◆TOS柴田真里キャスター
「小野川の上流に来ています。かなりの量の流木、土砂などが堆積していて川とは思えない景色が広がっています」
小野地区の中でも川の上流部のエリアは特に被害が大きく、土砂や流木で川が埋まってしまっていました。
このほか道路などの被害も至る所で見られました。
住宅の周辺では…
◆TOS柴田真里キャスター
「こちらの住宅は床上浸水の被害で家財の運び出しなどの作業が行われています」
家の中を見せてもらうと、全ての部屋に土砂が流れ込み大きな被害を受けていました。
◆住人
「ここが、こたつがあった6畳の和室。あそこがキッチン」
この家に約70年住んでいる佐藤千秋さん(73)は、今回のような被害は初めてだと言います。
◆佐藤千秋さん
「もう言葉にならない。まさかここまでなるとは。いままで2回(の豪雨災害)はここまでなかったから、ここまでなっているとは思わなかった。どこから手を付けていいかわからない」
小野地区は、6年前の九州北部豪雨でも大規模な土砂崩れが発生。
川も氾濫し甚大な被害が出ました。
◆TOS柴田真里キャスター
「6年前の豪雨の際に大規模な土砂崩れがあった現場です。地滑り対策の工事が進められていましたが、今回の大雨でところどころコンクリートが剥がれ落ちてしまっています」
地区では地すべり対策の工事や川の拡幅工事などが進められてきましたが、今回も被害が出ました。
小野小学校の近くにあるこちらの住宅では、氾濫した川の水で車庫が大破しました。
ーー6年前も小野地区は大きな被害があったがその時と比べたら?
◆被災した住人の親族
「今回の方が全然。ひどい。怖い」
また、土台部分が流されてしまった住宅も。
この日は、ボランティアが駆け付け敷地内の土砂の掻き出し作業が行われていました。
◆ボランティア
「小野の復興を願って少しでも元の通りの生活ができるようにという一心でボランティアしています」
日田市では、17日午後5時の時点で住宅の被害が56件、道路と河川の被害は合わせて135件に上っています。
川の上流の地域では今も避難指示が出されていて、1週間が過ぎても避難生活が続いている方々がいます。