谷川俊太郎さん各地で追悼 大分県内でも園歌や校歌を手掛ける「大事に歌い続けて次の世代に繋げていく」
県内を襲った記録的な大雨、各地で被害が明らかになっています。
日田市小野地区では集落の孤立は解消されたものの、深刻な被害が出ています。
小鹿田焼の窯元がある集落や小学校の現状をお伝えします。
◆TOS山路謙成記者
「小鹿田焼の里として知られる日田市の皿山集落。こちらの小屋の中には陶器を作るための唐臼があったが、土砂が流れ込んだ影響で唐臼が外に押し出されています」
日田市小野地区の皿山集落は、国の重要無形文化財に指定されている小鹿田焼の窯元が9軒あります。
集落は大雨の猛威にさらされ、住人が撮影した7月10日の映像には川が濁流となっている様子が記録されていました。
土砂崩れで道路が寸断され、集落は一時孤立状態に。
現在は解消されましたが、深刻な被害が出ていました。
◆小鹿田焼の窯元・柳瀬美由紀さん
「ここがうちの唐臼小屋。(唐臼は)最初は3つあったが、かろうじて2つだけ残った」
焼き物に使う土を砕く唐臼は集落のシンボルで、国の重要文化的景観の構成要素にもなっていましたが…
日田市によりますと、集落にある39の唐臼全てが被災。
窯元の柳瀬さんの唐臼は3つのうち1つが流され、小屋には大量の土砂が堆積していました。
ことし10月に予定されていた小鹿田焼民陶祭も中止が決まっています。
◆小鹿田焼の窯元・柳瀬美由紀さん
「正直どうしようもない」
◆小鹿田焼の窯元・柳瀬裕之さん
「まずは自分でやれることからやって、あとはボランティアに来てもらえればありがたい」
◆TOS山路謙成記者
「日田市の小野小学校です。体育館裏には川が流れていますが、大雨の影響でフェンスが倒れています」
小野小学校では浸水被害が出て、7月10日から休校が続いています。
校舎の床下にも水や土砂が溜まっていて、復旧にはまだ時間がかかるということです。
◆小野小学校・浦塚雄介校長
「来週3日間小野公民館を借りて1学期の残りの授業をして、夏休み明け8月末には子供たちと一緒に2学期を迎えたいと考えている」
地区の孤立は解消されたものの、スクールバスの通行が困難な場所があることから、学校が再開しても当面保護者に送迎の協力を求める方針です。