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送迎バスに園児を置き去りにしないため、国は安全装置の設置を義務化しました。
大分県内の設置割合は67.4%で、3割以上で取り付けができていない状況となっています。
大分市にある大分明星幼稚園では6月上旬、送迎バスに置き去り防止装置を取り付けました。
2022年9月、静岡県のこども園で3歳の女の子が送迎バスに置き去りにされ熱中症で亡くなりました。
この事件を受けてことし4月から義務化された安全装置の設置。
園児がバスを降りたあとエンジンを切ると…
「席に人がいないか確認し、後方ボタンを押して下さい」という音声が流れ、後方にあるボタンを押すとアナウンスが鳴り止みます。
確認ボタンを押さずに5分間が経過すると…
サイレンが鳴って確認が済んでいないことを知らせる仕組みです。
◆大分明星幼稚園 幸景子副園長
「機械を取り付けることによって確認の(レベル)が上がったので安心感も変わった」
しかしこんな課題も…。
◆県私立幼稚園連合会 土居孝信会長
「メーカーによっては部品の一部が遅れて入荷するという形もある」
県内では幼稚園や特別支援施設など296施設の641台が対象となっています。
国の調査結果によると、県内で6月末までに設置が完了するのは67.4%にとどまるということです。
そうした園ではチェック体制を強化することにしています。
◆土居孝信会長
「今一度チェックリストや機能を振り返って100%子どもたちへの対応ができるようにやっていく」
熱中症のリスクが高まるこれからの時期。
悲劇を繰り返さないための取り組みが進んでいます。