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30日の県内は全域で雷を伴った大雨となっていて、30日午後6時現在、日田市と中津市、由布市などに避難指示が出ています。
7月1日午前にかけて、大分県を含む九州北部地方には線状降水帯が発生する恐れがあり、気象台などが早めの避難を呼び掛けています。
◆大分地方気象台 浜辺和人予報官
「梅雨前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込む、この南側が大雨の降りやすい場所。今夜が降水量が増えるので、そこに対して気象台は厳重な警戒を呼び掛けている」
県内には活発な雨雲が流れ込んでいて、7月1日午前にかけて九州北部地方で線状降水帯が発生する可能性があり、大雨災害の危険度が急激に高くなっています。
大分地方気象台は30日午後、緊急の会見を開きました。
県内にも甚大な被害をもたらした3年前の7月豪雨と同様の気圧配置になっているとして、早めの避難を呼び掛けています。
◆TOS牧野夏佳記者
「大分市内で雨足の強い時間が続いていて雨が道路に激しく打ちつけています。そして時折、雷も鳴っています」
県内を襲った大雨。
降り始めから30日午後5時までの雨量は日田市椿ヶ鼻で302.0ミリ、湯布院で234.0ミリなどとなっています。
30日午後6時現在、日田市と中津市、由布市と九重町に土砂災害警戒情報が、
また、県の北部と西部を中心に広い範囲で大雨や洪水の警報が発表されています。
水しぶきを上げながら走る車。こちらは中津市内の午後2時ごろの映像です。
道路が冠水し、市の職員が車の通行止めを知らせる看板を立ていました。
周辺の住宅では…
◆住民
「停電?停電した」
大雨の影響なのか、一時停電したといい住民は不安そうにしていました。
避難に関する情報も出ています。
大雨警戒レベル4にあたる避難指示は、日田市と九重町の全域と中津市と由布市のそれぞれ一部にあわせて4万2527世帯9万2372人に出されています。
過去の豪雨で甚大な被害が出ている日田市では早めに避難してきた市民の姿がありました。
◆避難した人
「やっぱり怖さが頭に残っているから、やっぱり(避難)していた方が安心」
「夜に避難するより明るいうちに行こうと思って来た」
各方面に影響が…
大雨の影響は各方面に出ています。
県教委によりますと、30日は県内の小、中、高校などあわせて28校で休校に、また60校で下校時間を繰り上げたということです。
続いて交通機関です。
JR久大本線は日田駅から庄内駅の間で、豊肥本線では熊本の肥後大津駅から豊後竹田駅の間が、それぞれ上下線で運転見合わせとなっています。
また、あす7月1日は久大本線の日田~由布院~庄内と、豊肥本線の肥後大津~豊後竹田の区間で始発から運転を見合わせるということです。
高速道路は大分自動車道の玖珠インターから日出ジャンクションの間、東九州道の速見インターから大分インターの間が雨のため上下線ともに通行止めとなっています。
また、大分と福岡や長崎を結ぶ高速バスは終日運休となっています。
日田市の様子は…
全域に避難指示が出ている日田市の現在の様子を中継で伝えます。
【TOS鹿島佑里記者報告】
日田市大鶴地区です。
きょうは日田市と九重町を取材しているのですが、雨は断続的に降り続いていて、目の前が真っ白になるくらい激しくなる時間帯もありました。
日田市内は全域で2万7542世帯6万1408人に避難指示が出ていて、大鶴地区の公民館には現在25世帯32人が避難しています。
この地区は2017年の九州北部豪雨の際に大きな被害が出ました。
その時の経験があるため、朝早くから避難して来ている人もいます。
近くを流れる大肥川は護岸工事が完成していて、その点は少しは安心だが土砂崩れが怖いという声が聞かれました。
皆さん、こちらで不安な夜を過ごすことになります。
気象予報士解説
今後の雨について気象予報士が解説します。
県内はこれまでに、北部や西部を中心に大雨となっていますが、1日朝にかけてさらに多くの雨が降る恐れがあります。
雨雲の予想です。
このあとも県内は西部の山沿いを中心に活発な雨雲が流れ込みやすい状態が続きそうです。
特に1日の早朝、一層活発な雨雲がかかる恐れがあります。
県内では西部の多い所で1時間に70ミリという非常に激しい雨が予想されていますが、線状降水帯が発生しますと、それよりさらに多くの雨が降りいつ災害が発生してもおかしくない状況となります。
さらに大雨の恐れは来週も続きます。
あさって7月2日には再び前線が北上し、活発な雨雲が流れ込みやすくなります。
来週にかけても警戒を続けてください。