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子供がかかりやすく風邪の症状を引き起こす「ヘルパンギーナ」や「RSウイルス」の感染がいま増えています。
新型コロナウイルス対策の影響で免疫力が落ちていることが要因の1つとみられ、大分県では注意を呼び掛けています。
高熱や口の中の水ぶくれを引き起こす「ヘルパンギーナ」。
発熱や鼻水のほか肺炎も引き起こす恐れがある「RSウイルス」。
いずれも乳幼児がかかりやすい感染症です。
6月4日までの1週間、県内の1医療機関あたりの感染者数はヘルパンギーナは3.39人、RSウイルスは3.22人でした。
コロナ禍前5年間の同じ時期の平均と比較すると、ヘルパンギーナは約4倍、RSウイルスは約27倍に増えています。
なぜ、コロナ禍前よりも感染者が増えているのか。
新型コロナの感染対策の影響で、子供たちの免疫力が落ちていることが考えられるということです。
◆大分県感染症対策課 池辺淑子課長(医師)
「(コロナ禍で)密を避けましょうとか、マスクの装着、衛生観念が上昇した。それで社会全体の免疫力が落ちている。マスクを外す、行事を4年ぶりに元の通りにできたとか、社会的にはとても喜ばしいことだが、(いまは)感染が広がりやすい環境」
県では今後さらに感染が広がる恐れがあるとして、手洗いや体調管理の徹底、症状が出た場合は早めの医療機関の受診などを呼び掛けています。