“声出し応援解禁”の体育祭、幼稚園はノーマスクで言葉の発達にも期待 アフターコロナの教育現場 

2023年05月31日 18:40更新

新型コロナの感染症法上の位置づけが「5類」に引き下げられ、約3週間が経ちました。

教育現場ではコロナ禍前のような様子に戻りつつあります。

「宣誓!僕たち私たちはコロナ禍の制限が緩くなった今、最高の思い出を作るため今まで積み重ねてきた成果を十分に発揮し最後まで全力で戦い抜くことを誓います」

5月、4年ぶりに制限なしで体育祭が開かれた大分市の明野中学校です。

去年までは団長だけだった声出し応援も解禁され、コロナ禍前のような盛り上がりに。

一方、マスクを希望する生徒は熱中症などに気を付けながら着用していました。

◆生徒
「声出しもできるし息も苦しくないので、とても気持ちがいい体育祭」

体育祭の前は、生徒から声出しに戸惑いの声も聞かれたそうですが…

◆生徒 
「(通常の体育祭は)どんな感じなんだろうと思っていたけど、実際こうやってやってみたらとても楽しくてうれしく思う」

◆保健体育主任 有馬顕人先生
「実際本番になってみるとすごく盛り上がって声を出して楽しそうに参加してくれているので本当に良かったと思う」

家族など応援の人数制限もなくなり、元気な声援と笑顔が溢れる体育祭となっていました。

「おはよう。お預かりします。きょう変わりないですか」

こちらは大分県別府市の幼稚園です。

新型コロナの5類引き下げ以降、園では先生や園児にマスク着用を求めず、お互いの顔が見えるようになりました。

◆園児
「(マスクは)暑くていやだった」
「先生たちの顔が見られてうれしい」

小学校に上がる前までは言葉を覚えるのに特に大切な期間で、大人の口元や表情が見えることも重要だといいます。

◆ひめやま幼稚園 伊藤由美子園長
「言葉の発達とかは、絶対に言葉って顔を見ないとなかなか始まらない。それはマスクがなくなって(習得は)ばっちりだと思う」

アフターコロナの教育現場には子どもたちの笑顔の輪が広がり始めています。

 

最新のニュース