イノシシが2地区に出没 70代の男女2人けが 背中には痛々しい傷が「私に向かってきたから…」大分
専任の指導者なしで日本一
明るく笑顔が弾ける佐藤ななさん(大分豊府3年)普段は友だちと仲良く盛り上がる普通の高校生。
実は自己ベスト5.92メートルの記録を持ち、U20で日本一に輝いた日本一の女子高生ジャンパーだ。
専任の指導者や練習仲間がいないという環境で、いかに日本一の実力を獲得したのか。快挙の裏に孤独を乗り越えるたくましさがあった。
最強女子高生ジャンパー
走り幅跳びの自己ベスト5m92の記録をもつ佐藤さんは昨夏の全国高校総体で14位、栃木国体で4位と徐々に順位を上げ、今年2月の「日本室内選手権」U20女子走り幅跳びで5m88を記録し、日本一となった。
競技となれば見事な跳躍を見せる佐藤さんだが普段は友だちと仲良く盛り上がる普通の女子高生だ。
ーー友人は
「元気いっぱいで周りを楽しくしてくれるけど、勉強とか部活は真面目でカッコいい。(幅跳びになると)やる気が違う!学校ではホニャホニャしているけど、試合になるとスイッチが入る」
短距離から走り幅跳びに転向
“かけっこ”が得意だった佐藤さんは小学1年の頃に陸上をはじめた。
小学5年の全国大会ではリレーで2位になるなどの実力で中学も陸上を続けたが短距離の伸び悩んでいた時期に、中学1年の冬にスプリント力を活かせる走り幅跳びに出会い
みるみるうちに開花した。
ーー佐藤さん
「記録が伸びて強化合宿など呼ばれるようになり(記録がのびた)。(記録を伸ばすことは)考えてなかった周りがすごいと言ってくれた。中学2年の夏に急に記録が伸びた。考えていないのが逆によかった」
他校の指導者に教えを乞う
スコップを1人で持ち練習に臨む佐藤さん。高校では跳躍種目専門の指導者がいなかった。積極的に他校の指導者に教えを乞うことで力をつけた。
ーー佐藤さん
「自分でYouTubeや動画を見て、実践する。練習会のときなど他の高校の(跳躍)専門の先生に見てもらって自分で考えてやっている」
順調に成長曲線を描き続け、高校1年次は全国高校総体に出場したが予選敗退。思ったような結果を残せなかったことで負けず嫌いに火が付いた。
振り返れば、佐藤さんにとって初めて日本一を意識したのはこの瞬間だったという。
ーー佐藤さん
「高校1年のインターハイで力不足を感じたが高校2年の夏、自分の手の届く距離にあると思った。そこから日本一になろうと思った」
練習メニューも自分で考える
今も自分で練習メニューを考え、最高のジャンプをイメージして黙々と“一人”で練習する日々を送る。
ーー佐藤
「練習は他の人がいた方がモチベーションが上がるしいいなと思う。自分は自分でやりたいことができるのはいい。孤独感はある。冬場は特に追い込まないといけない時に一人での練習はきつい。そういうところをのり超えないと日本一にはなれないと思う」
強さの裏には独自のリフレッシュ方法も。試合の前日は柑橘系の入浴剤を入れ
ゆっくりお風呂に浸かって心身ともにリフレッシュ。
また、試合当日にはどら焼きを食べるのがルーティン。集中力を高めるためにチョコレートを食べることもあるそうだ。
三冠を獲りに
有言実行。日本一となった佐藤さんは目標をさらにアップグレードした。
クラスの友だちも日本一に声援を送る。
ーー同級生は
「日本一のロングジャンパーにななはなる!頑張れー!」
ーー佐藤
「今年はU20日本選手権とインターハイ、国体で優勝して全国大会で3冠獲ります!」