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砂湯で有名な公演周辺の再整備
砂湯で有名な大分県別府市の上人ヶ浜公園が、再整備されることになり、ことしの春から工事が始まる予定です。
上人ヶ浜公園の周辺を「ハワイ」に見立てて新たな観光拠点にする計画。手掛けるのは、大分県大分市出身の男性が社長を務める東京の企業です。
古里の発展に向けたビジョンや思いを伝えます。
隙間時間を事業に
去年12月、大分市で開かれた若手の起業家向けのイベント。
講演するのは、大分市出身で、東京の企業・ティーケーピーの河野貴輝社長です。
ーーティーケーピー 河野貴輝社長
「3階建てのビルなのに、2階と3階の立ち退きが終わって誰も使っていない。じゃあ(ビルが)取り壊されるまでの間、使わせてもらえないかと。こんなビジネスがあるのかというのに気が付いてしまったんですね」
目をつけたのは、空間の隙間時間でした。
ーーティーケーピー 河野貴輝社長
「1階には電気がついているのに、2階と3階は真っ暗なわけですよ。夜も土日も。電気が来ているんだから使えるんじゃないかと。使っていない空間をインターネットで時間貸しにして割安にして販売すると。このビジネスにいきついた」
2005年に、貸会議室事業を手掛けるティーケーピーを設立。
グループ全体の売上は、446億円(2022年2月期)にまで成長しています。
砂湯をハワイに
そのティーケーピーが取り組むことになったのが、全国的にも珍しい「砂湯」が有名な、別府市の上人ヶ浜(しょうにんがはま)公園の再開発事業です。
新たな価値を加えて、賑わいの創出を目指そうという、別府市の公募に名乗りを挙げました。
ーーティーケーピー 河野貴輝社長
「もうこの場所自体が、本当もうハワイにも見えますし、地中海にも見えるし。今まであるものを生かしながら、さらに最先端のものに変える。時間帯も制限がないようにしていきたい。夜でもやっていきたいと思ってますし、ライトアップしたらごく綺麗だと思いますので、それもチャレンジしていきたいと思ってます」
トリニータ関連のイベントも計画
整備の対象は、公園の7割近くにあたる約4万2000平方メートル。
計画のメインと位置付ける砂湯は、今の約2倍の広さとするほか、レストランや宿泊コテージなどを設ける計画です。
またティーケーピーは、大分トリニータを運営する大分フットボールクラブの筆頭株主としてチームを支援していて、フットサルコートも整備した上で、トリニータ関連のイベントも企画したいとしています。
ーーティーケーピー 河野貴輝社長
「(大分は)観光資源ありあり。別府はその中心ですから、その観光資源を使って、日本や世界に発信できる場所を作っていきたい」
「三方よし」の観光拠点に
工事はことしの春に始まり、2024年5月ごろに完成する予定です。
ーーティーケーピー 河野貴輝社長
「別府で観光業やホテルをやられている方とうまく連動できる。そういったハブになれる施設にしていきたいと思っています。売り手よし、買い手よし、世間よし、この精神というのが一番大事ですね。三方よしを実現できる空間にと思ってチャレンジしているので、是非期待していただければと思っています」
「古里を盛り上げる要の場所にしたい」
ーーと意気込む河野社長。
観光地の新たな名所に期待が高まります。