ラグビー・九州電力キューデンヴォルテクスが大分市で合宿
下平体制2年目、 J1昇格を目指す大分トリニータは、間もなく2023年の開幕戦を迎えます。
今季、下平監督は「J1昇格」と、もうひとつ目標を掲げました。
トップチームの指揮官はあまり口にしない目標です。
開幕を前に、その真意を聞いてきました。
ーー下平隆宏監督
「クラブとしてJ1昇格という目標はありますけれど、プラス、これは僕発信でもあるんですけれども、スタジアムに多くのお客さんが来ていただき、具体的な数字で言うと『1万人を突破していきたい』なと思っています」
観客動員の目標は、普通はフロントスタッフが口にすること。
なぜ下平監督はそれを口にしたのでしょうか?
きっかけの一つが、オフの間に行った「スポンサー回りやメディア出演」だったと言います。
ーー下平隆宏監督
「 大分ってすごく愛されているクラブなんだなと、すごく実感したんですね。ほんとに応援してくれてる人たち、こんないるんだ!ということを肌で感じて、このクラブの発展性というのを感じたんで、監督自らがそういうこと発信してもいいんじゃないかな?って思いました」
下平監督が忘れられないという去年の甲府戦。
ーー下平隆宏監督
「あのスタジアムの雰囲気とか一体感というのは僕の中でどうしても胸に刻まれてて、僕がそういうふうにいうことで、目標にすることで、人が集まる、僕らがまたいいサッカーをするっていう、この循環がとにかくできればな!という思いで目標にしました」
ここ3年はコロナ禍で、1万人を超えることは1年に1試合あるかないか。
J1だった2019年は、平均で1万5000人を超えていました。
ーー高木駿選手
「なかなか難しい目標だなとは思いましたけど、でも、それを言ってくれたし、いつもとは違う、すごい動いている感じというか。いつもと違う感覚を得てますね」
ーー伊佐耕平選手
「コロナの入ってから、なかなかお客さんが入らない状況が続いて、『1万人呼ぶ』っていうのを口に出してやるっていうのは、とてもいいことだなと思った」
以前からスポンサーやサポーターとの距離を大事にしてきた2人は、この動きを歓迎しているようです。
チームもすぐに動き始めました。
監督、コーチ、選手とフロントが一緒になってのミーティング。
ーー下平隆宏監督
「いろいろもっとトリニータの知名度を上げるために、できることってあると思うし、選手たちもそれを望んでると。ファンサービスっていうところは徹底して、あとは地域に根付く、っていうところはもっともっとやっていきたいなと」
さらにチームの魅力を発信していくためのアクションが、監督発信で動き始めています。
その一つが、ずっと出来なかった練習の公開。
また、ドローンで撮影したトレーニング映像をツイッターで発信しています。
Jリーグのチームでは画期的な取り組みです。
ーー下平隆宏監督
「今まで隠すことが、中で何をやっているかわからないようにすることがサッカークラブって多かったんですけど、そういう常識も破ってみようかなと。できるものは公開して、より知って欲しいなと。興味を持って欲しいなと」