早くも「年末年始商戦」食卓を彩るクリスマスケーキやおせち トレンドや物価高騰の影響は 大分
あすから2月となりますが、2月も値上げとなる食品が多く、その数は去年以降で2番目の多さです。
どんな食品が値上げとなるのか、そして値上げラッシュはいつまで続くのか。
取材しました。
値上げラッシュ 2月も歯止めかからず・・
去年から毎月のように聞かれる食品の値上げ。
あすから始まる2月も…。
ーー帝国データバンク大分支店 吉元英治調査課長
「値上げラッシュという表現ができる2月になると思う」
こちらは民間の信用調査会社・帝国データバンクが調べた、値上げする食品の数を月別で表したグラフです。2月に予定されているのはおよそ4300品目。最も多かった去年10月に次ぐ多さです。
ーーTOS柴田真里キャスター
「大分市内のスーパーです。来月も様々な商品の値上げが予定されていて、価格改定の知らせが至る所で見られる」
具体的に見ると、大塚製薬のカロリーメイトは200円が220円に。
1983年の販売開始以来、初の値上げです。
カゴメはトマトケチャップやソースなど151品目の価格を、2月1日の納品分から値上げします。
このほか、価格を据え置いて量を減らす「実質値上げ」の商品も菓子類を中心に多いといいます。
相次ぐ値上げに消費者は
こうした状況に消費者は…。
ーー買い物客は
「例えば、パンの個数が減って同じ値段とかになっているのは悲しいと思う。だいぶ食費も上がったので困っている」
「年金生活だから本当困る。これ以上、上げないで下さいと言いたい。精一杯、今」
こちらの店では2月1日以降、およそ400品目を値上げする予定ですが、客の購買意欲を何とかとどめようと工夫していく考えです。
ーーコープ下郡 山口忠店長
「価格は高くなっているが、客に少しでも安く利用してもらえるように、よりよいサービスやキャンペーンなどをうっているのでそちらの商品を利用してもらえたら」
帝国データバンクによりますと、ことしは4月までにおよそ7400品目の値上げがすでに予定されていて、これは去年の同じ時期の1.6倍ほどとなっています。
去年から続く値上げラッシュ。
これまでは円安や原油高が主な要因でしたが、現在は別の理由もあると言います。
ーー帝国データバンク大分支店 吉元英治調査課長
「ことしに入ってからの値上げは、足もとで上昇している電気代が製造コストを引き上げている要因というのをメーカーが反映させてきた」
値上げは今後も続く見通し
そして、気になる今後の見通しは…。
ーー帝国データバンク大分支店 吉元英治調査課長
「企業の値上げは昨年十分にできたかというとまだまだだと思うので、値上げのマグマが発散しきれてないということを考えると、2023年も断続的に食品の値上げが続くのではないかなと思う」
歯止めがかからない値上げラッシュ。
家計にとって厳しい状況は、ことしも続きそうです。