検察“危険運転致死”切り替え検討始める 時速194キロ死亡事故 遺族「良かった」 大分

2022年11月17日 18:30更新

去年、大分県大分市で時速194キロで車を運転し死亡事故を起こした当時19歳の会社員について、過失運転致死罪で起訴した大分地検が、より刑の重い危険運転致死罪に切り替えられるか検討を始めたことが分かりました。

 

去年2月、大分市大在の交差点で当時19歳の会社員が運転する車が対向車線から右折してきた車と衝突し、右折した車を運転していた小柳憲さんが亡くなりました。

 

会社員は時速およそ194キロで車を運転していたとされていて、警察は危険運転致死の疑いで書類送検しましたが大分地検は、法定刑が軽い過失運転致死罪で起訴しました。

遺族はこれを不服として、10月、適用する罪を変える訴因変更を求めて集めたおよそ2万8000人分の署名を地検に提出しています。

 

こうした遺族の要望などを受け、大分地検が危険運転致死罪に切り替えられるか検討を始めたことが捜査関係者への取材で分かりました。

16日夜は、警察と合同で現場で当時の状況を再現し詳しく調べていて、追加の捜査結果などを踏まえ判断すると見られます。

 

これに対し遺族は…

 

◆遺族は

「いまからも山はあると思っているが、今のところ前進したのかなという気持ち。時間はかかったが(再捜査を)してもらえて良かったと思う。この検証は訴因変更に向けて立証するための証拠集めとしてやってもらえていると願っている」

 

大分地検の加藤良一次席検事は「訴因変更するかどうかについての回答は差し控えるが、ご遺族に対しては引き続き丁寧に話を伺い適切に対応していきたい」とコメントしています。

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