【会見詳報】埼玉西武3位指名・狩生聖真投手 会見で語った決意と感謝 大分 佐伯鶴城高
30日、アウェイで行われたロアッソ熊本とのプレーオフ1回戦。
規定上、引き分けでは上位のチームが勝ち上がるため、勝利しかない一戦。
リーグ戦とはメンバーとやり方を大きく変え、勝負に出たトリニータ。
開始20秒足らずで、伊佐のゴールで先制点をあげます。
その後は互いに譲らない展開に。
両チームともチャンスを作りますが、ゴールが遠い時間帯が続きます。
このまま逃げ切るかに思われましたが後半42分、相手にクリアミスを拾われるとキーパーもかわされて同点に追いつかれてしまいます。
さらにアディショナルタイム、前線に人数をかけたところをカウンターで攻め込まれ失点。
その後、ペレイラのゴールで同点に追いつきますが2対2の引き分けに終わり、トリニータの敗退が決定しました。
1年でのJ1昇格という目標は叶わず、今シーズンの幕を下ろしました。
試合後の伊佐耕平選手、高木駿選手のインタビューと下平隆宏監督の記者会見をほぼ全文のまま、お伝えします。
先制ゴール伊佐選手「トリニータはJ1に戻るべきチーム」
プロ入りしてからの9シーズン全てをトリニータで過ごす伊佐耕平選手。
J1からJ3、全カテゴリーを経験しています。
久しぶりのスタメン出場で電光石火の先制ゴールを決めた伊佐選手は、敗戦後「大分トリニータはJ1に戻るべきチーム」と昇格への思いを話しました。
――結果を受けて今の気持ちは
今シーズンの目標がJ1昇格ったので、それを達成できなかったことへの責任を感じる。今日メンバーに入っていない選手に、次に繋げることが僕たちの役目だったので、責任を感じている。
――試合開始直後のゴールを振り返って
立ち上がり、良い雰囲気で入れて、サポーターも含めて素晴らしい雰囲気を作ってくれた中で、点を取れたのでよかったと思う。
――どういう雰囲気で試合に入ったか。
僕たちはもちろん勝たないと行けないので、より攻撃的に行くと、思って入った。
――得点後攻防が続き、チャンスもあった。どのような気持ちで戦ったか
プレッシャーのかかる試合で、お互いが自分達のサッカーが出せてない中でも、リードして試合を進めることができていたので、一発食らってしまって残念な結果になってしまったと思う。
――試合を振り返って、熊本の印象は。
みんながハードワークするチームで、隙がないチームなので僕たちも負けないように頑張った。最終的に引き分けで終わってしまったので、やはり力のあるチームだと思った。
――来季に向けて目標は。
メンバーはもちろんプロのチームなので入れ替わることもありますし、僕もまだどうなるかわからないですけど、大分トリニータはJ1に戻るべきチームなので、来年でしっかり戻りたいと思う。
――ずっと大分トリニータでプレーして、J1~J3全て経験してトリニータ、J1への思いは。
やはりJ1は特別な舞台で、そこでサポーターの皆さん、応援してくれる皆さん、注目度も違いますし、スポンサーの皆さんも僕たちがJ1行くことで変わることもありますし、そういった意味でJ1にいるというのは特別なこと。今年はそこに戻すことが僕たちの役割でしたが、それを達成できなかったので申し訳ない気持ちでいっぱい。
GK高木選手「自動昇格に行けなかったのが大きな要因」
ゴールキーパー、そしてチームのムードメーカーでもある高木駿選手。
敗戦を受け「来年プレーで見せるしかない」と話しました。
――結果を受けて今の気持ちは
J1に行けなかったので、楽しみにしていてくれたサポーター、応援してくれている人たちに対して次に進めなかったというのは申し訳なく思うし、みんな、必死にやって最終的に結果がついてこなかったのですごく残念。
――シーズン最後は連敗。プレーオフに向けてはどのような思いで臨んだか。
リーグ戦とプレーオフというのは全然違う試合、大会になるので、僕らは年間順位の低いチャンレンジャーとしての立場。得点が必要だったのでアグレッシブにいこうと、そういった思いで臨んだ。
――熊本との九州ダービーだが、そこに関しては。
負けられない気持ちは当然あった。サポーターもたくさんの人が来てくれたのですごく力になった。でもその期待に応えられなかったのですごく悔しい。
――まず先制点を挙げ、攻防が続く中で、終盤に失点してしまった。振り返って。
一瞬の隙を突かれたということ。
――隙が生まれた要因は。
ミスというのはサッカーにはあるものだし、そういう部分で誰が悪いとかでもない。そこを作ってしまって突かれた、それに限ると思う。
――今シーズンを振り返って。
去年のチームと今年のチームは違うし、今年のチームと来年のチームはまた違いますけど、トリニータというチーム自体は変わらない。去年J1から降格して、1年でJ1に上がるという目標でやってきた。
責任感を持ってやってきましたけど、僕含めてチームの結果としてはなかなか上手くいかない時期もありましたし、特にシーズン前半は思うように勝ちを積み上げられなかった部分もあった。
リーグ戦を折り返してからはチームの調子も良くなって、チームの一体感はすごく増した。勢いをつけてやっていこうというのも監督からもあったし、そういうのは体現できるようになってきてチームの勢いが出てきて、なんとかプレーオフまで食い込むことができた。
でもJ2というのは難しいリーグであるし、年間通して勝ち点を積み上げて、自動昇格で上がるというのが1番楽に上がれる。プレーオフはレギュレーションも変わってくる難しい試合方式で、敗退してしまった。今年は勝ち点を積み上げることができず、自動昇格に行けなかったのが大きな要因と思う。
――試合後にサポーターとの会話は。
サポーターの1年の思いをぶつけてもらった。あまり多くはこちらからは話すことはできなかったけども、僕たちは何かを話すよりも結果で示すしかない。今年はもうプレーする姿を見せることは出来ないので、また来年にサポーターたちを喜ばせられるような、もっと応援してくれるような内容、結果を出すしかない。一緒に戦ってくれるサポーターには申し訳なかった。
来年プレーで見せるしかないので、こちらから多くを話すことはなかった。
――ロッカールームの雰囲気は。
これでもう今年のチームは終わりで、また来年になって来年のチームができる。ロッカールームに入ってからは、敗退に対してそれぞれが感じる部分もあったと思う。思い思いに時間を過ごしてそれから監督の話で締めた感じ。
今はまだ、簡単に次って言える状態ではない。来年のことは来年のチームが始まってから考えることだと思うので。今の時点では今年1年や試合を振り返ったりというのが大事なのかなと。
――J1復帰への思いは
J1から降格してきたチームなので、絶対にJ1に上がらないと行けないというのはある。そこは変わらない。
プレーオフで敗退してしまったので、来年は自動昇格で上がるということを意識してやっていきたいと思う。
目標達成ならず 下平監督「責任を感じる」
下平監督は記者会見で、敗戦について「非常に責任を感じる」と述べました。
<記者会見>
まずは1年でJ1復帰の道が断たれてしまったゲームになったことを本当に悔しくて思う。選手たちもよく頑張った中で、あともう少しのところという中で落としてしまって非常に責任を感じるところ。
また多くのサポーターが来られて、ホームのような雰囲気でゲームができましたし、声量含めて選手たちのテンションは本当にマックスで、しっかり後押ししてくれて、それがゲームの入りや試合中の集中力を保つ大きな要因になったと思う。
勝負のところで最後熊本さんが、交代メンバーを入れながら負荷をかけてきて、ちょっとしたところで同点に追いつかれ、逆転もされてしまったというところ。
ラストはなんとかパワープレーで追いつきましたけど、このレギュレーションになった時点で、ホームで出来ないこと、引き分けでは上にいけないことが大きく響いて、それは当然リーグの結果なので、そこはまた悔しいところはありますけども。
とにかく1年で戻れなかったこと、チームとしてクラブとしてしっかり捉えた上で、でもトリニータは続いていきますし、来季はまた新しいシーズンが始まる。来年の1年でJ1に行けるように進んでいきたいと思う。
――これまでと違う戦術、メンバーだったと思うがその意図は。また迷いはなかったか。
熊本のストロングを出させると当然難しいゲームになるので、ストロングを出させないゲームプランと人選というところでスタートした。
狙い通りというか、勢い出して選手たちはやってくれた。リーグ戦とは違う戦い方というか、一発勝負の戦い方を今日は選びましたけど、選手たちがそれをしっかり遂行してくれて、電光石火の1点目、気合・魂が入ったような得点が取れたこと、その後も焦れずにしっかり守備をしながら、仕留めにいくところ、狙いまでは行けたと思う。最後のところで本当に野村のシュートもポスト当たった、惜しいシーンがあり。あれでもし、2-0とかになっていれば、また違った結果になっていたかもしれない。
最後はやっぱり熊本さんがパワーを出したと思いますし、熊本さんが1年積み上げてきた、大木さんが積み上げてきたものが素晴らしかったと思う。
――迷いはなかったか。
迷いは全然ない。迷っていたら監督はできない。
「熊本が嫌がることを選択」
――どういう思いで試合を見ていたか。
いい形で点を取れたので、その勢いを継続したまま前半を過ごせた。熊本は基本的にはスタイルを変えない。ただ、変えないが故に僕らのプレッシャーを嫌がっていて、後半もそれを変えないだろうと。後半も引き続き続けると、それもプラン通り行って。あとは逃げ切り、最後のところでというところで少しミスが出てしまった。ここまで90分近く戦ってきて疲労もあったと思う。そう言ったところが、最後のところで出てしまったのが残念というか悔しいですけど、そこは甘いところが出てしまったのだなと思う。
――ゴール裏ではサポーターからどういう言葉をかけられたか。
選手たちも自分達も悔しい思い、この一戦にかける思い、J1昇格にかける思いがあった中で、いろんな思いを言われて呆然としている選手もいた。
なかなか反応できない状況だったので、それは受け止めるしかなくて、もちろん、サポーターの思いも一緒ですし、僕らのクラブの人間、チームの人間もJ1に戻るという気持ちは一緒の中で、お互いに気持ちが出た、というか。それを受け止められない選手もいましたし、その思いをしっかり聞き入れて、僕らも自分達もその思いを来シーズン、力に変えていかないといけない。悔しい悲しい思いをさせてしまって申し訳ないですけど、この思いを次のシーズンに繋げていかなければと思う。
――今日の戦い方で行こうというのはいつごろ決めたのか。
対熊本ということに関しては、人選は別としても、それまでのスカウティングのところで、仙台戦や横浜FC戦でハイプレスには苦しんでいるということだったので、前からいこうと。
熊本は当然、プレスをかけたいチームなので自分達がシンプルに背後をついてプレスをかけていく。熊本が嫌がることを選択した。
我々はポゼッションのチームですし、ピッチ状況やこういう一発勝負という緊張感のある中で、フリーな選手、スペースを見つけるというのは難しい。
本当に訓練されたトップオブトップの選手、チームじゃないと、こういう展開、状況でハイプレスを剥がすというのはなかなか難しいので。今日、こちらは選択せず、逆に向こうが繋いでくるなら、プレスをかける、ショートカウンターで仕留める。
惜しいシーンもあり、うまくいっていたところがあっただけに、最後の最後が…本当に残念。
「トリニータは続いていく」
――熊本のことをよく研究し、ここまで運べば、などの意図もあるように見えた、その辺りは選手たちに指示していたのか。
もちろん相手を裏返すというところ。あとは両ウイングバックのところで、我々の方がパワーとスピードが上回れてミスマッチが少し生まれるかなというところ。伊佐も久しぶりの出場でしたけども、プレッシングのところでは、本当に体張ってよくやってくれたと思う。
――試合後に選手たちにかけた言葉は。
みんな言葉にならない雰囲気なので、シンプルにお疲れ様でしたと。みんなよくがんばってくれたと、勝たせられなかったのは俺の責任で申し訳ないと話をした。その上でサッカー続けていけば、こういうきつい結果を受けなければいけないというか、もちろんいいことだけではないですし、それでも前を向いてサッカー選手として続けていかなきゃ行けないので、今は何言っても頭には入らないと思うが、ゆっくり休んで。それぞれの道に行く人もいるかもしれないし、このクラブに残る人もいるかもしれない。それはわからないけど、トリニータは続いていくので、来シーズン頑張ろうという話はした。
――試合後、サポーターとはどのような会話をしたのか。
もちろん1年で上がれなかったこと、本当にサポーターの皆さんが悔しい思いをしていると思いますし、そういう思いを伝えられて当然そういう気持ちになりますし、僕らがそれに対してなかなか反応ができなかった状況だったので。来年こそは戻るという話をした。
――開始20秒足らずでゴール。ゴールキーパーまで戻して押し込んでいく流れは準備していたか。
キックオフをデザインしたわけではないですけど、速い攻撃でいくというのは準備していて、相手ボールになったらプレスをかけるというプランのところが、あまりにも上手くいきすぎたというか、得点に繋がった。本当にいい勢いを出せたと思う。
「もっとシーズン序盤から波に乗らないといけなかった」
――コロナ禍でシーズンが始まりルヴァン杯などのカップ戦もあって、立ち上がり厳しいシーズンだったと思うが、1年振り返って。
本当に難しいシーズンだったという印象。去年天皇杯決勝までいって、1番長くシーズンを行ったチームで始動日が少し遅れた。オフ期間もかなり短くなってしまった中で、監督が変わるという少し難しいスタートだったと思う。開幕戦からコロナになって飛んでしまった。やはりルヴァン杯など過密スケジュールの中で試行錯誤しながらのスタートはなかなか波に乗れず、歯痒い思いをしていましたし、そういう思いをさせてしまったと思う。ルヴァン杯が終わったくらいからいろいろ試行錯誤しながら選手選考も含めて見極めつつ、少しずつチームが形になってきて、中盤以降はしっかりした戦い方ができるようになってきて、後半は尻上がりに上がっていったと思う。
ただもっとシーズン序盤から波に乗らないといけなかったですし、チームとして勢いづくのが遅かった、難しいシーズンだったと思う。
「熊本さんは是非次勝っていただいてJ1への切符を掴んでいただきたい」
――弓場将輝選手・保田堅心選手をスタメンに起用しました。彼らを大舞台に抜擢したのは、いけるという確信のようなものがあったのか、それも彼らの将来への期待か。
この重要な一戦に「なぜ17歳が」と思ったかもしれないですけど、それは保田堅心の将来を期待してということではない。
今日のゲームプランにふさわしい選手をチョイスした。
もちろん弓場も保田もアカデミー育ちですし、クラブとしては今後、重要な柱、宝になっていくような選手ではありますけど、今日に関しては単純に戦術的な理由でチョイスした。
――その上での彼らへの期待は。
2人ともタイプは違いますけども期待できる選手ですし、本当に「ダイヤの原石」のような選手だと思っている。パーソナリティもそうですし、サッカー選手としての熱というものをしっかり持っていますから、2人ともですけど有望な期待できる選手だと思う。
質疑応答終了後、下平監督は「熊本さんは是非次勝っていただいてJ1への切符を掴んでいただきたい。大木さんのサッカーで上へ行っていただきたいなと思うので、敗れた身としてはめちゃくちゃ応援していますので、がんばってください。ありがとうございました。」とエールを送り、会見場を後にしました。