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大分県内に住むダウン症の子どもを持つ母親たちが、11月から定期的に交流会を開くことになりました。
その取り組みに参加し、自らも交流で救われたという大分市の女性に今の思いを聞きました。
「家族みんなを明るくしてくれる存在」
ニコニコの笑顔を浮かべるのは大分県大分市に住む伊美綾乃佑(あやのすけ)くん2歳。
3人兄姉の末っ子で伊美家のムードメーカーです。
◆綾乃佑くんの母 伊美鮎美さん
「とても笑顔がよく出る子どもで、家族みんなを明るくしてくれる存在」
綾乃佑くんは生後1か月の時にダウン症と診断されました。
ダウン症とは染色体の数が1本多く、発達に遅れが出るなどと言われています。
また心臓に疾患などを伴うことも多く、綾乃佑くんも生まれた際、心臓に3つの穴が開いていて大きな手術も経験しました。
今では元気に成長している綾乃佑くん。
この日は母親の鮎美さんと一緒に大分市で開かれたワークショップに参加しました。
対象は障害や難病を抱えている子どもとその家族たち。
音楽に合わせて体を動かしたり、手話に挑戦したり。
感覚遊びを通して子どもの発達を促す方法などを学んでいました。
◆伊美鮎美さん
「感覚遊びの体験のところで、五感をフルに使うというか、今後の療育とかにもとても役立ちそうだなと思った」
さらにプロの写真家が家族写真の撮影をしてくれるなど、参加者にとって思い出に残る1日となったようです。
不安も‥救われたのがインスタグラムの発信
息子の成長を日々、実感しているという母親の鮎美さんですが生まれたばかりのころは不安を感じていたと言います。
◆伊美鮎美さん
「この子は一体どういう子になるんだろうとか、学校に行けるのかなとか、将来、働くのかな、働けるのかなみたいな。しゃべれるのかなとか何もわからないので、そういった不安に襲われるといったことはあった」
そんな鮎美さんが救われたと話すのが、ダウン症の子どもを持つ母親たちがSNS上で発信するそれぞれの日々の生活でした。
◆伊美鮎美さん≫
「インスタグラムの中で、ダウン症の子どもを育てているお母さんたちが、たくさん我が子の写真をアップしていたりとかして、みんなそれぞれ色んな疾患を抱えながらも、毎日笑顔で過ごしているというのを見て本当に勇気づけられた」
鮎美さんも現在、ダウン症の子どもを持つ母親たちの会に入り交流を深めています。
そして、その会のメンバーが中心となり「おしゃべり広場」と題した交流会を定期的に開くことになりました。その第1回は11月、日出町で開催。
鮎美さんもダウン症で悩んでいる母親たちに同じような環境の家族と交流することで前を向くきっかけにして欲しいと話します。
◆伊美鮎美さん
「障害ということについては個性というか、みんなそれぞれ違っていいんだなっていうのを思った。最初は不安かもしれないけど絶対親ばかになりますよって。我が子の虜になると思う」
1人で悩まないための取り組みを
ダウン症の子供を持つ家族を繋ぐアイテムとして「ファインドミーマーク」というキーホルダーがあります。これをつけている人は同じようにダウン症の子がいる家族からぜひ、声をかけて欲しいという意思表示なんだそうです。
1人で悩まない、悩ませないための取り組みが広がっています。
トリクマカフェ 第一回開催
2022年11月20日(日)
10時~12時
日出町保険福祉センター
インスタグラム:torikumacafe_joyful