兵士の“寄せ書き日の丸”遺族のもとへ「80年の時を経て生きた証が返ってきた」大分
リーグ戦7試合負けなしの好調大分トリニータ。
前節は長崎に快勝し、現在、昇格プレーオフ圏内の5位につけています。
残り3試合となる中、5日は報道陣に練習が公開され、選手たちはリラックスした表情で練習に臨んでいました。
次節の横浜FC戦、そしてJ1昇格に向けて、弓場選手、長沢選手、そして古巣との対決となる下平監督が意気込みを語りました。
今季急成長 弓場選手「相手の自動昇格が決まる場にいたくない」
まずは今シーズン急成長を遂げた、ユース出身・弓場将輝選手。
中盤のポジションながら後半戦では3得点を挙げ、攻守ともにチームに欠かせない存在です。
ーーここまでの戦いを振り返って
甲府戦や長崎戦で勝ち切ることができているので、今までシーズン初めから積み上げてきたものが形になっていると実感している。
ーーリーグ戦に絡むようになって、試合中はどのようなことを考えているか
ほとんど戦術的なことを大枠に考えているが、どういう立ち位置とったら相手が困るか考えたりとか、例えば1-0で勝っていたら難しい展開になるので、雰囲気を壊さないじゃないですけど、チームで鼓舞し合うようなことも多少は考えている。
ーー後半戦3得点、自身の得点についての評価は
そこまで意識はしていない。仲間がいいパスをくれる。あとは決めるだけだけなので、仲間に助けられてのゴール。
ーー攻撃面で意識していることは
立ち位置だったり前向いたり、出来るだけ前に向いてプレーしようと。
ーー守備面では
セカンドボールを拾うだったり球際のところで負けなかったり、予測の部分でどういう立ち位置とった方がいいかなというのは常に考えている。
ーー自身のチームでの役割は
中盤のセカンドボールだったり、強度を出すことでチームがうまく回るのかなというのは考えていますし、その中で点が取れればいいのかなというのはある。
ーー普段チームメイトとどんな声を掛け合っているか
ほとんどサッカーのことだが、ピッチ内では、立ち位置どうだったとか、もうちょっと降りた方がいいよね、とかいうのはポジションが近いやまとくん(町田也真人選手)だったり梅さん(梅崎司選手)だったり北斗くん(下田北斗選手)とかよくコミニュケーションを取る。
ーーサポーターの応援はどうか
全然違う。しんどいなと思った時にサポーターの皆さんの声が聞こえるので、本当にアドレナリンの量は全然違う。あと一歩頑張ろうという気持ちになる。
ーーこれからの戦いで大事になることは
ここまできたら技術うんぬんもあると思うんですけど、負けたくない気持ちや相手より走ったり戦ったりするところが上回れば、試合内容が悪くても(ラストプレーで勝ち越した)甲府戦のように勝ちが転がってくるのでそこは大事にしたい。
ーー次節、横浜FC戦に向けサポーターへ一言
負ければ相手は自動昇格が決まるので、(相手の)自動昇格が決まる場にいたくないので、絶対勝ちたい。横浜は遠いが、多くのサポータの声援で僕たちは頑張れる。スタジアムやDAZNで後押しをお願いしたい。
2戦連続ゴール長沢選手「僕たちには勢いもある」
続いて、復帰後2戦連続でゴールを決めているFWの長沢駿選手。
現在のチーム状況について「いい雰囲気」と話します。
ーー長崎戦でホーム4連勝となった。チームは良い状態か
本当にいい流れ、チームもいい雰囲気で勝つことができている。
勝つということが1番チームにいい流れを持ってこれると思うので、それを続けられているということと、続けていくということが大事かなと思う。
ーー怪我から復帰して2試合連続ゴールだが心境は
素直に嬉しい。チームに迷惑をかけて、復帰したら貢献しないといけないと思っていたし、FWなので点取ることが仕事という部分ではしっかり残せている部分もあります。ちょっと外してる部分もあるので、そういうところは修正点かと思う。
ーーサポーターの応援については
(声出し)応援が始まったり、僕個人のチャントを作ってもらったりとか、多くの人が喜んでくれているとか、僕自身も支えられているので、非常に心強い味方だと思っていますし、一緒に戦ってくれている1選手だと思っているので、すごく心強い。
ーー横浜FC戦、どのような戦いをしたいか
相手もすごく調子がいいですし、上位のチームなので、非常に難しい試合になると思う。
それでも僕たちには勢いもあると思いますし、みんなも試合に勝つことで自信も持っているので、必ず勝ちにいきたい。
ーー次節に向けてサポーターへひとこと
いい流れでここまできている中で上位の対戦相手、そしてアウェーなので僕たち選手だけでなく、サポーターの皆さんの力も必要なので一緒に戦ってもらいたいなと思う。
ーー長澤選手の特徴としてヘディングがある。ここまでヘディングでのゴール数はリーグ2位だが、ここ2試合は足でのゴール。何か変化はあったのか。
まぁサッカー選手なので一応脚でもプレーできるよというのは見せれたかなと思うんですけど(笑)。
今年はほんと頭で(ゴールを)取ることが多かったので、このまま頭で行きたいなと思う部分もありましたけど、それだけじゃ終われないなというのもあったので、日頃の練習の成果だと思います(笑)。
ーー長崎戦では、選手たちの距離感もよくプレスもいなす場面も見られたが、終盤戦になりチーム間の連携は良くなってきたか
僕が怪我している間でもチームの状態は距離感含め良かったので、僕がパッと入った時でも、周りのみんながサポートしてくれたりとかいい距離感でやれていて、非常に入りやすかった。
練習でも色々話し合ってやっている部分も多いので、そういう部分も出ているのかなと思う。
古巣との一戦に下平監督「いいゲームになると思う」
次節は自身が以前監督を務めていた横浜FCとの対決となる下平隆宏監督。
「上位だろうが関係なく勝ちにいく」と意気込みを語りました。
ーー長崎戦でホーム4連勝。いい流れが来ているのでは
ホームでしっかり勝てましたし、流れというかチームが一体感を持って戦えているのがいい。
ーー長崎戦で開始直後にゴールを決めた弓場選手について
今年になってからかなり出場機会が増え、彼の良さというか、自分の良さの出し方をわかっていて、チームとしても、サッカーIQが高いのでいいスペース見つけたりとかできますし、彼のボール奪取能力、球際の強さなどそういうのはチームの力になっている。
ーー弓場選手はどんな選手、人柄か
すごく扱いやすいと言ったらあれですが‥すごくいい子‥いい子(笑)!
いや~何ていうんだろう。
ふてくされているのを見たことがないですし、いつも感情が安定しているので、そういう意味ではボランチというポジションにとってああいう性格は大事だと思う。
ーー横浜の印象
ずっと上位ですし、後半戦だけでみたら勝ち点も積み上げているので、もちろん前半から積み上げで今の成績なので、多少の波はあるが、積み上げて今の成績なので、力はあるなと思っている。
ーー次試合どう戦うか
もう勝利だけ目指して、我々の立ち位置から考えても一つでも順位を上げてプレーオフ圏内をしっかり確保した上で、上に行きたい。そういった意味では上位だろうが下位だろうが関係なく勝ちに行きたい。
ーーやはりさらに上に行きたい?
プレーオフに入ったとしたら順位が上の方がホームでできるので、そういうホームアドバンテージというのはかなり大きくなるので、一つでも上げたいというのが本音。
ーー選手たちに向けどんなことを
ここ3連戦、長崎・横浜FC・山形は終盤戦の山場になると思っていた。まず一つ目の長崎は勝つことができたので、次はアウェーで強敵の横浜FCですが、今の我々の一体感とかはまとまりもあっていい感じです。仕上がっているのでいいゲームになると思う。
ーー次はアウェー、多くのサポーターへの一言
三ツ沢(横浜FCのホームスタジアム)は非常にサッカーを観るにはいいスタジアムなので、そこにたくさんのサポーターが来ていただけたら本当に力になると思うので、サポーターと共に勝てるように準備したいと思います。
この日は対戦形式の練習も行われ、いつも以上に多くのゴールが見られたと監督は話していました。
チームの雰囲気も上々で、調子の良さが感じられる公開練習でした。
次節は10月9日の日曜日。
アウェーで2位の横浜FCと対戦します。