【ＴＯＳ×大分合同新聞 連携取材２】佐藤県政1年 賃上げをどう実現？ 大分
大分県別府市で大学生２人が死傷したひき逃げ事件は、２９日で発生から３か月となりました。
容疑者の男が依然として逃走を続ける中、亡くなった大学生の父親が事件後はじめて、つらい胸の内を明かしました。
記者：「最初に連絡を受けた時は？」
ーー男子大学生の父親
「頭が真っ白でした。何のことかわからないし信じられないし、何も考えられなかった」
ＴＯＳの取材に応じてくれたのはことし６月、別府市でのひき逃げ事件で亡くなった男子大学生の父親です。
ーー男子大学生の父親
「事故があって心肺停止していますと。それから（妻と）２人で大分に向かったが行った時には心肺停止して何時間か経っていたので全く会うことが出来ず…」
この事件はことし６月２９日、別府市野口原の交差点で赤信号で止まっていた２台のバイクが軽乗用車に追突され、バイクに乗っていた男子大学生２人が死傷したものです。
現場から逃走し、道路交通法違反のひき逃げの疑いで公開手配されているのは八田与一容疑者２６歳。八田容疑者は別府湾方面にはだしで逃げ、国道１０号を渡る様子が防犯カメラに捉えられていました。
捜査関係者によりますと事件の直前、八田容疑者は亡くなった大学生との間でトラブルになっていて故意に追突した可能性があるということです。
幼い頃からサッカーに励んできたという亡くなった学生。
スペインにサッカー留学した経験があり、けがでサッカー選手という夢を諦めたあとも世界を動かすような経営者になりたいという目標を持っていました
大学の入試で提出したエッセーのタイトルは、「新たな目標、世界への挑戦！」。
一緒に提出した書類には「世界中に人脈を広げたい」という言葉もありました。
ーー男子大学生の父親
「世界に出て世界中の友達と力をあわせて起業したいと言っていたので立派な夢だなと。実現するしないは別にして夢を大きく持っているなと思っていた」
県警は８０人態勢で捜査を続けていて延べ７４４０人の捜査員を投入しています。
県警にはこれまで九州や関東の人などから「似ている人を見た」などという情報が６７件寄せられていますが、いまのところ有力な手掛かりはないということです。
ーー男子大学生の父親
「犯人には憎しみしかない。卑怯にも人の命を奪っておいて何を逃げているんだと。１日でも早く犯人確保を望んでいるし、犯人に対しても自ら出頭してほしいと伝えたい」
事件発生から３か月。
遺族や県警は引き続き情報提供を呼び掛けています。
電話番号は、別府警察署０９７７ー２１ー２１３１です。
