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生まれたばかりの赤ちゃんとお母さんの姿を写真に収めた展覧会が今、大分県大分市の県立美術館で開かれています。
■カメラマンは産婦人科院長
モノトーンの写真に写し出されているのは、赤ちゃんを抱いて微笑みをたたえるお母さんです。
ーー井上幾雄さん
「最高の笑顔でしょ。生涯人生に残る1枚になってほしい。そういう気持ちで撮った」
撮影したのは井上幾雄さん。
6年前から生まれて間もない赤ちゃんとお母さんの写真「ニューボーンフォト」を撮り続けている井上さん、大分市にある産婦人科の院長なんです。
新しい命を生んだお母さんたちの心の中に、この大切な時期をいつまでも残してほしい。井上さんはクリニックの中にスタジオを作り、出産から退院までの数日の間に写真を撮っています。
これまでに撮影した親子はおよそ2200組。
その写真を多くの人に見てもらおうと個展を開いていて今回、2回目となる展示会を開催することになりました。
準備を進める中でも撮影したときのことなどを思い出していました。
ーーソフィアクリニック 井上幾雄院長
「1枚1枚(自分で)撮ったけど、こうやってまた見てみると感動。私、頑張ったなというのを(お母さんに)感じてもらえればいいと思う」
■幸せな瞬間を残す
個展初日。
ーー訪れた親子
「これ誰?ママおるよ、ママ。ちっちゃ!こんなんやったっけ」
クリニックで赤ちゃんを産み撮影してもらったという親子も駆け付けていました。
ーー母・宮崎美紗樹さん 娘・海那ちゃん
「ずっと生まれてから家にも飾っている。また(当時を)思い出すというか、最初は緊張していたが撮るときには楽しく撮った」
会場にはことし6月までの1年間に撮りためたおよそ320組の写真が展示されています。
ーー母・赤澤真衣さん 娘・詩花ちゃん
「すごい、全然違う、これです!もう1歳になるけんなあ。すごくありがたくて記念になるからすごく嬉しいと思う」
ーー母・広瀬友華さん 娘・結陽ちゃん
「成長が早いなと思います。面影はあるけど全然変わりました」
人生のスタートを切ったばかりのわが子の表情と、その時に自分自身が抱いた気持ち。訪れたお母さんたちは改めて子供への愛しさを募らせているようでした。
幸せな瞬間を残すためにも、そしてその時の感動を思い出してもらうためにも井上さんは生まれたばかりの命の輝きにカメラを向け続けます。
ーーソフィアクリニック 井上幾雄院長
「(目標は)日々撮り続けること。我々、産婦人科のスタッフの目からお母さんと赤ちゃんを見たものを表現したい」