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大分空港で28日、訓練中の小型機が滑走路を外れて停止した事案について国は「重大インシデント」に認定しました。
29日は運輸安全委員会が現地で調査に入りました。
この事故は28日午後2時10分頃、大分空港に着陸しようとした訓練中の本田航空の小型機が滑走路を外れて停止したものです。
この影響で滑走路はおよそ1時間にわたり閉鎖され、合わせて14便に欠航や遅れが生じました。
小型機は60代の男性訓練生が操縦していて、教官も含め乗っていた3人にけがはありません。
国交省はこの事案を「重大インシデント」に認定しました。
◆TOS梅田雄一郎記者
「午後2時です。運輸安全委員会の調査官が事業所へと入っていきます。全容解明に向けて調査のメスが入ります」
運輸安全委員会の事故調査官は29日午後、現地入りしました。
本田航空や大分空港で関係者から聞き取りなどが行われ、事故の原因について詳しく調べているということです。
◆運輸安全委員会 吉田 真治 航空事故調査官
「原因をなるべく早く見つけ出してそれに対する再発防止策を作るのが我々の仕事なのでそういった方向でやっていく」
本田航空は、2023年8月にも大分空港で訓練中の小型機が胴体着陸する事故を起こしています。そのため着陸手順を徹底するなどの再発防止策を講じた上で、訓練はおよそ3週間後に再開されました。
今回は原因が特定できておらず、本田航空の訓練の再開時期は未定となっています。
相次ぐ事故に空港周辺の住民からは不安の声が聞かれました。
◆住民
「危ない。みんな心配している」
「やっぱり不安。統計的に見れば車の事故より少ないというけどもしあれば大惨事になるので」
確かな安全のため再発防止策が求められます。