祖母が淹れた1杯のお茶がきっかけで、日本茶を愛して止まない女子大生「日本茶エバンジェリスト」

2026年09月17日 21:00更新

全国にわずか10人しか認められず、九州では唯一という「日本茶エバンジェリスト」の学生が大分県立芸術文化短期大学に在籍しています。

 

その女性は受験期に祖母が急須で淹れてくれた一杯のお茶に魅了されたことをきっかけに、日本茶の世界へとのめり込んでいきました。

 

毎日7杯のお茶を飲み、お茶屋さんに自ら電話をかけてアルバイトを始めるほどの情熱の持ち主に、お茶を愛したきっかけや急須で淹れるコツなどを聞きました。

  

やってきたのは大分県立芸術文化短期大学。

 

それにしても「エバンジェリスト」とは一体どんな人なんでしょうか。

 

 

謎の「エバンジェリスト」を探して

 

まずは「日本茶エバンジェリスト」について学生に聞き込み調査を開始します。

 

 

竹尾リポーター:

 

「この学校で日本茶エバンジェリストの学生がいるっていうことで、探してるんですけど」

 

 

学生たち:

 

「全く思いつかない」「あー、分からないですね」

 

 

これは調査が難航する予感…。

 

 

 

これは困ったな…と思っていたそのとき。

 

 

目に入ったのが「茶道サークル」と書かれた看板。ここに聞けば、間違いなく何か分かるはず。

 

 

 

ついに発見。日本茶エバンジェリスト・石井まい香さん

 

期待を胸に茶道サークルの部屋にお邪魔すると、お茶の準備をしている学生がいました。

 

 

竹尾リポーター:「もしかして、あなたが日本茶エバンジェリストですか」

 

石井まい香さん:「はい、そうです。私が日本茶エバンジェリストです」

 

 

ついに見つけた「日本茶エバンジェリスト」。この人こそが今回探していた、石井まい香さん。

 

 

 

「日本茶エバンジェリスト」とは一体何なのでしょうか?

 

 

石井さん:「エバンジェリストは伝道師という意味。日本茶の魅力を、皆さんにお伝えできたらなと思って」

 

 

日本茶エバンジェリストとは、学生日本茶協会が毎年選定する、日本茶の魅力や文化を国内外へ発信するための人材のこと。

 

 

全国のお茶好きの学生から、書類審査や面接を経て選ばれます。石井さんは、倍率7倍近い中から選ばれた、国内にわずか10人しかいないうちの1人で、なんと九州では唯一のエバンジェリストです。

 

 

 

そのお茶愛は本物で、1日に飲むお茶の量はなんと7杯。

 

 

朝3杯、夜4杯。昼は茶道サークルで抹茶を点てているというから驚きです。

 

 

お茶屋さんでアルバイトもしているそうですが、募集をしていなかったため、自分から「アルバイトできませんか」と電話をかけて働き始めたという情熱の持ち主。

 

 

休日には県外のお茶屋さんを巡ったり、生産者を訪ねて茶畑を見学したりと、自らの足で日本茶の魅力を学び続けています。

 

 

 

エバンジェリスト直伝。急須で淹れる絶品日本茶体験

 

ということで、日本茶エバンジェリスト直々に、急須でお茶を淹れてもらうことに。

 

 

最初の茶葉は「玉露(ぎょくろ)」。淹れ方を見せていただくとポイントが。

 

 

石井さん:「この冷たいお水を…」

 

竹尾氏ポーター:「冷たいお水?お湯じゃないんだ」

 

 

そうなんです。玉露は低温で淹れるのが良いそうで、今回はうまみを最大限に感じてもらうために、あえて冷水で淹れるとのこと。

 

 

茶葉を入れた急須に冷たい水を注ぎ、待つこと約2分半。

 

 

「回しつぎっていうのがあって、交互に注ぐことで味が同じになります」。

 

 

そう言いながら、小さな器に交互にお茶を注いでいく石井さん。急須にお茶が残ると渋みや酸味が出やすくなるため最後の一滴までしっかり出すことで2煎目もおいしくいただけるんだとか。

 

 

 

淹れてもらった玉露は、まず香りが良い。

 

 

石井さんいわく「青のりのような匂い」がするそうで、そう言われると、確かに磯のような豊かな香りがします。

 

 

一口いただくと…「あ、濃い」。

 

 

普段、飲むお茶とは全く違います。

 

 

口の中に、お茶の濃いうまみが広がっていく感じ。

 

冷たいのにどこか温かみも感じる不思議な感覚です。

 

 

 

続いては、石井さんイチオシの「千歳」を温かいお茶でいただきます。

 

ここにもポイントが。

 

 

「この茶器に先にお湯を入れて、茶器を温めるのが大事です」

 

 

こうすることで、お茶を淹れるときの温度が下がりにくくなるそうです。

 

 

石井さんのおすすめ温度は約70度。沸騰したお湯を”湯冷まし”という器に移し替えることで、ちょうど良い温度に調整していきます。

 

 

器を1回移すごとに10度下がる計算なのだとか。

 

 

 

30秒ほど待って淹れてもらったお茶は、これまた絶品。

 

 

さっきの玉露とは違い、甘さがあって喉越しがすっとしています。

 

 

でも、香りはすごく豊かに感じられました。

 

 

淹れた本人の石井さんも「ウマい」と一言。

 

 

 

急須の魅力を若者へ。彼女が描く未来

 

そんな石井さんが日本茶の魅力に目覚めたのは、中学3年生の受験期。

 

 

勉強の合間に、祖母が急須で淹れてくれた日本茶がおいしくて、そこからはまったそうです。

 

 

「若者に日本茶の魅力を伝えたい。いろいろな日本茶を飲む体験会を通して日本茶の良さを知ってもらいたいです」と語る石井さん。

 

 

九州で唯一の日本茶エバンジェリストとして、これから交流会に参加したり、学内で日本茶の体験会を計画したりと、その活動はますます広がっていきそうです

 

 

 

今回の調査で出会ったのは、日本茶への深い愛と情熱を持った、まさに「伝道師」でした。石井さんの淹れてくれたお茶の味は、忘れられません。

 

 

皆さんもたまには一手間かけて、急須でゆっくりお茶を淹れてみると普段と違った気持ちでリフレッシュできるのではないでしょうか。

 

 

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