養殖ブリ“勘違い”で安定供給へ 日照時間や温度調整で「オールシーズン出荷可能に」大分

2026年04月24日 18:20更新

大分県が全国3位の生産量を誇る養殖ブリの話題です。

 

 

実は春から初夏にかけて出荷量が落ち込む時期なんですが、この時期でも安定的に出荷できるよう県が新たな取り組みを始めています。利用するのはブリの「勘違い」です。

 

 

生け簀で悠々と泳ぐ養殖のブリ。立派に成長しあとは出荷を待つばかりです。本来、4月から6月は市場に出回る量が落ち込む時期ですが…。

 

 

 

◆TOS佐野格記者

 

「今こちらでは人工的に産卵を遅らせた養殖ブリの水揚げが行われています」

 

 

今の時期に出荷量が減少する理由が産卵シーズンで身の質が落ちるため。

 

 

そこで通常の時期と同じ質で出荷できないかと考えた結果、原因である産卵の時期そのものを8月にずらすことに成功しました。

 

 

その方法というのが水槽で管理する際に日照時間や温度を調整し8月を春と「勘違い」させるというもの。そしておよそ1年8か月後の4月ごろに水揚げできるようになりました。

 

 

さらに、これまでは天然の稚魚から育てていましたが人工的にふ化させて養殖することにも成功しています。

 

 

 

 

 

こうした取り組みは県が5年前から試験的に行っていて2026年から本格的な出荷が始まりました。

 

 

現在県内3つの業者が参加していて佐伯市蒲江の養殖業者では24日、1日でおよそ2100匹を県の内外に出荷したということです。

 

 

◆渡辺水産 渡辺満晴社長

 

「出来栄えは天然の(稚)魚と変わらずよく育ってくれた。人工ふ化を進めて、オールシーズンで出荷できるのをどんどん進めていけたら」

 

 

2026年の4月から6月にかけて県内でおよそ4万匹が出荷される予定で県は「オールシーズンの出荷が可能となり、生産量をさらに増やし県産ブリの競争力を高めていきたい」と話しています。

 

 

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