国の研究機関「早い段階で山林境界付近まで飛び火し延焼」大分市佐賀関の大規模火災 現地調査結果
危険運転致死傷罪の適用基準の見直しを議論する法制審議会で、アルコールの基準について「呼気1リットルにつき0.5ミリグラム以上」などとする試案が9日示されました
危険運転致死傷罪は、適用基準があいまいだという指摘があり、法制審議会で見直しの議論が行われています。

9日の部会では、アルコールの基準について、「呼気1リットルにつき0.5ミリグラム以上」とする案が示されました。
これまで、より厳しい「0.25ミリグラム以上」とする案もありましたが、一律に罰するには厳しすぎるといった指摘がされていました。
速度については、最高速度が70キロ以上の道路では、その速度を「60キロ超えて」走行した場合などとしています。
この試案について4年前に大分市で起きた時速194キロの車による事故で弟を亡くした長文恵さんは。
◆大分市の事故の遺族長文恵さん
「これまで数値基準がない中で、この(危険運転致死傷罪の)高速度というのを立証するのは非常に難しいことだったと思うので数値の基準が設けられるのは非常に評価したい」

一方で具体的な数値が設けられることによる懸念もあると指摘します。
◆大分市の事故の遺族長文恵さん
「当然この速度に満たないように運転すれば『速度は出せる』と考える人が少なくとも出るのではないか。道路状況や運転手の性別や年齢、いろいろな条件もある。実際、起きて苦しんだ事故の内容を今一度見てもらってよく議論してもらえたら」
試案をもとに今後も議論が行われまとまり次第、法務大臣に答申される見通しです。
