商業施設刺殺事件 被告の男に懲役22年の実刑判決 被告は起訴内容を全面否認 大分地裁

2025年12月09日 15:02更新

大分県日田市の商業施設で2024年、高齢の女性を刃物で刺して殺害した罪に問われた男に懲役22年の実刑判決が言い渡されました。男は起訴内容を否認していました。

殺人などの罪で実刑判決を受けたのは、日田市の無職、白土正博被告57歳です。

起訴状などによりますと白土被告は2024年6月、日田市の商業施設で日野初美さん当時84歳の首を果物ナイフで刺し殺害したとされています。

9日に開かれた判決公判で大分地裁は、「無関係の高齢者を狙い、自宅から持参した果物ナイフで背後から首を強い力で突き刺すなどした強固な殺意に基づく残忍なもの」と指摘。

また、「被告は妄想性パーソナリティ障害を患っていたが、犯行に強く影響した可能性は低い」「経済的に追い込まれた状況で自暴自棄になり犯行に及んだ」などとして白土被告に対し懲役22年の実刑判決を言い渡しました。

これまでの裁判で白土被告は「私はやっていません」と起訴内容を否認。

検察側は「被告は目撃者に確保されその後現行犯逮捕された」などと指摘し、懲役22年を求刑していました。

一方、弁護側は「被告は犯人ではないため、無罪である」「犯人であったとしても精神疾患の影響によるもので罪には問えない」と主張していました。

弁護側は即日控訴しています。

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