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高値が続くコメの話題です。
学校の給食に役立ててもらおうと大分県豊後大野市では10日、地元の農家が市に新米を贈りました。
倉庫に積まれているのは豊後大野市朝地町の綿田地区で生産されている県内有数のブランド米「綿田米」の新米です。
◆綿田米の生産者 後藤啓文さん
「ことしは高温で不利な状況で作業したが、 秋の収穫を迎え平年より1割ほど豊作だった」
豊作だったという新米が出回り始めても、コメの価格が下がる気配は見られません。
農林水産省によりますと、11月2日までの1週間に全国のスーパーで販売されたコメの平均価格は5キロあたり4235円でした。
前の年の同じ時期より800円あまり高く、9週連続の4000円台となりました。
コメ離れも懸念される中、子供たちにコメに親しんでもらおうと後藤さんなど綿田米の生産者は10日、市に新米200キロの目録を贈呈しました。
◆綿田米生産者 後藤啓文さん
「自信を持って生産していくので子供たちも楽しみに食べてほしい」
贈られた新米は市内の公立の小中学校と幼稚園の給食で11月提供されるということです。

◆TOS藤田早織記者
「コメの価格高騰はお正月に欠かせないこちら、お餅にも影響している」
杵築市の和菓子店「お菓子処 松山堂」です。市内で唯一、餅を作っていてこの時季から正月用の餅の注文を受ける準備を始めています。
◆お菓子処松山堂 曽我章弘さん
「11月に入ったらもち米の確保から動き出す。そろそろ餅(季節)やなぁみたいな」
10日は鏡餅と丸餅のサンプルを作っていました。
令和の米騒動の影響はもち米にも表れているといいます。
◆お菓子処松山堂 曽我章弘さん
「もち米が同じように値が上がってしまって、2年くらい前までだったら1袋(30kg)精米してない状況で7000円から8000円で譲ってもらっていたが、今なら1万5000円から1万8000円」

2倍以上の値上がりの背景には生産者の高齢化やもち米の需要減少の影響で生産量が減っていることがあるということです。
こちらの店では農家に仕入れ価格を抑えてもらうよう掛け合ったり1パック当たりの個数を減らすことも検討していますが、
それでも価格は2024年の3割ほど高く設定しなければ採算が合わず苦しい状況です。
◆お菓子処松山堂 曽我章弘さん
「ガソリンが安くなるという話で物流のコストが下がればその分価格が変わってくるかなと期待はしているが…」
迎春準備にも影を落とす米の価格高騰。
いつまで続くのでしょうか。
