「水ノ子島灯台」歴史的価値が評価され国の重要文化財に 120年以上海の安全を支える 大分県佐伯市

2025年10月24日 18:40更新

豊後水道を照らす大分県佐伯市の水ノ子島灯台が国の重要文化財に指定されることになりました。

 

 

 

佐伯市、鶴見半島の沖合にある水ノ子島灯台。

 

 

明治時代の1904年に現在の価格でおよそ50億円の工費をかけて建設されました。

 

 

高さはおよそ41メートルで灯台の光が届く距離は37キロ、その灯りは大分市の佐賀関や山口県まで到達します。

 

 

戦火による被害もありましたが、1度も崩れることなく120年以上もの間、海の安全を支えてきました。

 

 

今回、その歴史的価値が評価され国の重要文化財に指定されることになりました。

 

 

 

 

◆TOS児玉直輝記者

 

「灯台からおよそ14キロ離れた対岸にあるこちらの資料館も国の重要文化財に指定される」

 

 

また、鶴見半島の沿岸には灯台の歴史を伝える資料館があります。

 

 

この建物は元々、灯台の職員が寝泊りをする宿舎だったもので中には、当時の部屋がそのまま残されています。資料館の横にある燃料の貯蔵庫だった建物には鳥の剥製が。

 

 

 

 

 

明治から昭和にかけて灯台に衝突して死んだ渡り鳥で当時の職員が残したものだということです。この貯蔵庫も国の重要文化財に指定されます。

 

 

◆資料館を管理する山本金一さん

 

「水ノ子島灯台が出来て121年、この資料館が122年前の建物。面白味があるので出来ればここに1度来てもらいたい」

 

 

現在は無人化されている水ノ子島灯台、これからも大分の海を照らし続けます。

 

 

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