「10年で7割減」警察官のなり手不足 少子化や仕事のイメージ影響か?大分県警が初の体験会開催 

2025年07月29日 18:20更新

地域の安全を守る警察官、その採用試験の受験者が年々減っています。

 

 

将来の採用に繋げようと大分県警は29日、中学生を対象にした仕事体験会を大分市で初めて行いました。

 

 

 

この体験会は、子供たちに警察官の仕事を理解してもらい将来的な採用に繋げようと県警が初めて開催しました。

 

 

29日は事前に応募があった中学生およそ30人が参加し、実際の捜査で行われている鑑識に挑戦。専用の粉末を使って空き缶に残された指紋を慎重に採取していました。

 

 

◆参加した中学生

 

「指紋を取って犯人が分かったりするのがすごいと思った」

 

 

「初めてこういうことをして、改めて警察への興味が沸いてすごい良いなと思った」

 

 

県警によりますと採用試験の受験者数は昨年度208人で少子化などの影響により10年前と比べておよそ7割減っています。県警は「体験会を通じて警察をより身近に感じ魅力を知ってもらえれば」と話しています。

 

 

 

 

 

県警の採用試験の受験者数は年々減少しています。

 

 

10年前、755人いた受験者は2024年度は208人まで減っていて倍率も6.7倍から2.9倍に下がっています。

 

 

試験ごとに見ると高卒程度は10年前と比べておよそ53%減少、大卒程度はさらに減っていて、およそ84%減少しています。

 

 

なぜここまで警察官になりたいと思う人が減っているのでしょうか。県警は少子化に加えて不規則な勤務や異動の多さ、危険を伴う現場での活動など警察官の仕事に対するイメージも影響しているとみています。

 

 

県警では今回のような仕事の体験会を実施したり休暇制度など福利厚生が充実していることなどをPRしています。

 

 

大分の治安を維持するためにも人材の確保は喫緊の課題となっています。

 

 

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