「副業被害者対策支援の会」名乗る男から“返金できる”という電話 70代男性が特殊詐欺被害に 大分
大分県大分市内に住む60代の女性が、架空料金請求詐欺とオレオレ詐欺であわせて130万円をだまし取られる被害にあったことがわかりました。
警察によりますと5月12日、女性の携帯電話にNTTファイナンスを名乗る男から電話があり、「あなたが契約した動画を見るサービス料金が未払いで、違約金が発生している。携帯電話も使用できなくなる」などと言われ、男から違約金の支払い方法として電子マネーによる支払いを指示されました。
そのことを信じた女性は、コンビニエンスストアで電子マネー30万円分を購入し、電話の男に電子マネーカードの番号を伝えました。
そして5月14日に「+」から始まる国際電話番号から着信があり、NTTファイナンスを名乗る別の男から、「再調査をしたところ、残り2件の違約金が発生している」などと言われ、その男から50万円分の電子マネーを購入するよう指示されました。
女性は、コンビニエンスストアで電子マネーを購入し、その男に電子マネーのカード番号を伝え、合計80万円分の電子マネーの利用権をだまし取られる被害にあいました。
さらに5月16日、女性の携帯電話に「+」で始まる国際電話番号から連絡があり、神奈川県警の刑事を名乗る男から、「あなたの契約している携帯から迷惑メールが送信され被害を受けた人が全国で92人いる。そのうち、2人が訴えを起こそうとしており、このままでは裁判になって、裁判費用等を請求される可能性がある。50万円を支払ってサイバー保険に加入すれば対応できる」などと言われ、そのことを信用した女性は、その神奈川県警の刑事を名乗る男から指定された口座に50万円を送金し、だまし取られたということです。
警察は「電子マネーでの支払いを要求された場合は詐欺を疑ってほしい。また、警察官が、現金を振り込むよう指示することはない。『+』で始まる番号からの電話で金を要求された場合は、詐欺を疑いすぐに家族や警察に相談してほしい」と注意を呼び掛けています。