藤井聡太七冠の名人戦 ファンは「鳥肌が立った、伝説的な一局」勝負めしとともに激戦振り返る 大分

2025年05月20日 11:00更新

大分県宇佐市の宇佐神宮で行われた将棋の名人戦七番勝負第4局。前夜祭や「勝負めし」と合わせて注目の一戦を振り返ります。

 

 

名人戦の舞台となったのは、2025年に創建1300年を迎えた宇佐神宮です。

 

 

16日、対局を前に両棋士は本殿を参拝し大一番への気持ちを新たにしていました。

 

 

 

 

 

名人戦は七番勝負で3連勝中の藤井聡太七冠が防衛に成功するか永瀬拓矢九段が巻き返すかが注目されました。前夜祭では、両棋士が意気込みを語りました。

 

 

◆藤井聡太七冠

 

「一手一手をしっかり考え抜いて指していきたいと思っています」

 

 

◆永瀬拓矢九段

 

「ここまでとても厳しいスコアですが私としては一戦一戦、ベストを尽くせているのではないかと思っています」

 

 

 

 

 

そして迎えた初日。

 

 

先手の藤井七冠は、いつも通りお茶を一口飲んで飛車先の歩を突いて対局が始まりました。

 

 

しかし、初日は意外な形で幕を下ろします。

 

 

同じ場面を4回繰り返す「千日手」が名人戦で6年ぶりに成立。

 

 

規定により翌日、指し直しとなりました。

 

 

◆柴田真里アナウンサー

 

「大盤解説会の会場です。会場には多くの方が訪れ現在の戦況などに聞き入っている」

 

 

2日目、対局会場の隣の建物では、棋士がリアルタイムで解説する「大盤解説会」が開かれました。

 

 

会場には抽選で選ばれた150人が県の内外から訪れ、白熱の対局を見守りました。

 

 

 

 

 

 

そして、対局とともに注目されたのが、「勝負めし」です。

 

 

初日に藤井七冠が昼食に選んだのが「うどんととり天のセット」です。

 

 

サクサクのとり天と温泉卵を乗せたうどんの組み合わせ。今回の名人戦に合わせて考案されました。そのお味は…

 

 

◆梅田雄一郎記者

 

「出汁がきいていてうどんもすごくこしがよくてのど越しがいいです。緊迫感ある対局でもするすると食べられるうどんだと思います」

 

 

店には早速、藤井七冠と同じメニューを食べたいと多くのお客さんが訪れていました。

 

 

◆客は

 

「藤井聡太君の食べたやつを食べてみたかったから来ました」

 

 

「これを食べて勝負に勝ってほしいですね」

 

 

また永瀬九段が好んで食べたのが県産のベリーツをふんだんに使ったスイーツ。2日間でこちらのパフェを4回、スムージーを2回オーダーしたということです。

 

 

指し直しが行われた18日の対局では藤井七冠が序盤から優位に進めましたが、終盤に永瀬九段が逆転。

 

 

141手の激戦の末、今シリーズ初勝利をあげました。

 

 

◆永瀬拓矢九段

 

「内容としては非常に悪い将棋を指してしまったと思うので、その点は全然改善出来ていないのかなという気はする」

 

 

◆藤井聡太七冠

 

「第5局では何とか良い将棋が指せるように頑張りたい」

 

 

◆東京から訪れたファン

 

「鳥肌が立ちましたね。歴史上、伝説的な一局だったんじゃないかと思います」

 

 

激戦となった対局のほか大盤解説や勝負めしなどで宇佐神宮や宇佐の街は大きな盛り上がりを見せました。

 

 

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