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孤独や不安を抱えて悩む人の相談窓口、「いのちの電話」について。今回、その「いのちの電話」にどんな相談が寄せられているのかや、相談員の人たちがどんな思いで対応しているのか取材しました。

365日・24時間体制で相談に応じるなか、いま相談員不足が問題に
「いのちの電話」は1971年に誕生しました。全国にあわせて50か所のセンターがあり、ボランティアの相談員が365日・24時間体制で相談に応じています。県内では1986年に開設されました。
2024年までに53万5000件以上の相談が寄せられてきましたがいま相談員が足りないことが問題になっています。
大分いのちの電話の相談員は現在125人いて大分市で24時間、2回線で相談を受け付けています。
県内の相談員の数の推移をみると、一番多かったのは1998年で225人、わずか25年余りで半数近くにまで減少しています。
その影響で夜間は1人体制の時が増え電話が鳴っても対応出来ない状況が続いているといいます。

深刻な相談内容ほど深夜に寄せられるケースが多い
相談件数は1日平均25件ほどで1年間ではおよそ9000件寄せられています。
時間帯で相談内容は異なっていて深刻な内容ほど深夜に寄せられるケースが多いということです。
◆実際の相談者
「主人が自殺して、たまにうつぽっくなって私も死にたくなる」
こちらは大分いのちの電話に寄せられた相談の一部です。
2024年の1年間で寄せられた相談のうち、うつ病や統合失調症などの「精神」に関する相談が最も多く21.2%。次いで、孤独や死別など「人生」に関する相談が19.5%そして「家族」に関するものが10.8%などとなっています。
相談の中で自殺に関係するものは全体の11.7%を占めていて相談員は日々、多くの悩みを聞いてあげられたらと対応にあたっています。
◆相談員(50代)
「(自殺を)実行しようと思っているという電話は心臓が止まりそうなくらいバクバクした。今でも慣れない、全く」
最後の砦にもなりうる「いのちの電話」。県内の相談員の平均年齢は66歳で、担い手もなかなか集まらないことからいま存続が危ぶまれています。
相談員は、いのちの電話を今後も存続させられるのか不安を抱えつつもやりがいを感じながら1人1人と真剣に向き合い続けています。
◆相談員(50代)
「相談をしてくれている人に対してこの人が何を一番に訴えたいのかなというのを考えるようにはしている」

相談員の数が減っている要因には研修費や交通費の自己負担も
相談員になるには2年間の研修が必要です。現在、研修中のこちらの女性は以前、国の公認心理師として企業の従業員を対象にカウンセリングを行っていました。
その経験を、いのちの電話で生かしたいと考えています。
◆いのちの電話研修生 (50代)
「(以前)1人では解決出来ないことを話しを伺って、『少しでも気が楽になった、ありがとう』って言ってもらえる時はすごくやりがいがあった。自分の時間を提供してもそこに与えられるものというのはやりがいではあるが、そこで対価を考えてしまうと難しい面はあると思うので、ぜひやりがいというところで価値を見出してもらいたい」
相談員の数が減っている要因として、相談員はボランティアですが2年間の研修には3万円の費用がかかることや、大分市中心部のセンターまでの交通費も自己負担であることがあげられます。
大分いのちの電話の雲事務局長は「最近の物価高も追い打ちをかけボランティアをする余裕が無い人が増えているのでは」と話しています。

「電話が繋がっている限りはその人は生きている」
いのちの電話の運営費は年間でおよそ1200万円かかり寄付や県の補助金などで対応していますが、寄付に関しては年々減少しています。
大分いのちの電話は「今後も続けていくためにも官民双方からの支援をお願いしたい」と話しています。
大分いのちの電話は、毎年相談員を募集していて、2025年は4月7日まで申し込むことが出来ます。
また、寄付は随時受け付けているということです。今回の取材で39年と最も長く相談員を務めている80代の女性に話を聞いたところ「電話が繋がっている限りはその人は生きている。まだ生きていることに望みを繋い 相手に寄り添っていくことが大事」だと話していました。
