【会見詳報】国内唯一のホーバークラフトまもなく就航か?「心と運転の準備が共に揃ってきている」
■由布院ミルヒの代名詞、チーズケーキ
人通りもまばらな朝の時間。
大分県屈指の観光名所である湯布院の湯の坪街道の一角では、仕込み作業が始まる。
作っているのはこのお店の代名詞と言っても過言ではないチーズケーキ。
ベルが鳴るのは焼きたての合図。幸せな香りが店内を包み込む。
焼き上がったのは、由布院ミルヒの大人気スイーツ“ケーゼクーヘン”。
あっつあつ、ふわっふわ、とろっとろ。
濃厚なチーズの味わいが口いっぱいに広がる。
この焼きたてを求めて、開店前から多くの人が行列を作るのだ。
■その魅力とは?
連日多くの観光客が足を運ぶ湯布院の湯の坪街道。
この場所に本店を構える、由布院ミルヒ。
創業は今年で11年目。
濃厚なチーズの味わいが特徴のケーゼクーヘンをはじめ、
プルプルでふわっふわの口溶けが楽しめるスフレや、
油で揚げずに焼きあげたこだわりのドーナツなど、様々なスイーツを扱っている。
商品開発にも携わる野間口さんにお話を聞いた。
■搾りたての牛乳を使用
由布院ミルヒではケーゼクーヘンをはじめとする全てのスイーツに、お店の名前でもある“牛乳”を使用。
自然豊かな地域の牧場から、搾りたてが毎日届けられている。
ちなみに…優しい甘さとコク深い味わいが特徴の牛乳は、
今の時期はホットミルクでいただくのがオススメ。
■人気商品「ケーゼクーヘン」のこだわり
さて、まずは由布院ミルヒの人気商品ケーゼクーヘンを紐解いてみよう。
調べてみると3つのこだわりがあった。
まずはその1、「計算された3層構造」。
◆由布院ミルヒ 野間口さん
「1番下にサクサクのクッキー生地が入っていて、その上にスポンジ。その上のスフレ生地には3種類のチーズを使用しています。普通のチーズケーキではなくて、最後にサクサクの食感を楽しんでいただけるのがこだわりのポイントです」
■いつでもあつあつな秘密
こだわりその2は、「いつでもあつあつ」なこと。
ケーゼクーヘンの他にもプリンなどのスイーツを作っている由布院ミルヒだが、
焼きたてをいつでも提供できるように、常にケーゼクーヘンを優先して焼き続けている。
また、焼きたての1番美味しい状態をすぐに食べてほしいという思いから
賞味期限は5分! 焼き立てへの強いこだわりが人気の秘密なのである。
このあっつあつなケーゼクーヘンを求めて、毎日多くの人が列をなし、
多い日には1日で1000個も販売したこともあるんだそう。
■進化と探求心
こだわりその3、「進化し続けるスイーツ」。
実は今のケーゼクーヘンは、10年前の誕生時のものとはちょっと違うのだそう。
その時代にあった美味しさを探求しながら、味や材料などを見直すことで、常に進化し続けているのだ。
そんなケーゼクーヘンは「食品のオリンピック」とも呼ばれる評価基準であるモンドセレクションと、
ドイツの洋菓子品評会「WPA」でなんと10年連続で金賞を受賞中。
常に美味しさを求め続ける探究心がケーゼクーヘンの魅力の1つなのである。
■大分に4店舗、それぞれの焼きたて
さて、大分県内に4店舗を展開中の由布院ミルヒ、実はそのうちの3店舗で、焼き立てのスイーツを楽しむことができる。
しかも、それぞれの店舗で購入できるものが違うのをご存じだろうか。
湯の坪街道の本店でいただけるのは、ご存知 焼きたてのケーゼクーヘン。
JR由布院駅のすぐそばにある「ドーナツ&カフェ」で購入できるのは、焼きたてのドーナツ、その名もクラッフェン。
専用のマシンで絶えず焼きたてが作られ、外はサクっと中はふわ〜としたあっつあつのドーナツが楽しめる。
そして、アミュプラザおおいたにある「大分駅店」で購入できるのは、焼きたてのケーゼスフレ。
濃厚なチーズの味わいとフワッフワの食感。このプルプル感は焼きたてでしか味わえない。
■なんとタイでも人気店に
◆由布院ミルヒ 野間口さん
「実は、タイのバンコクにはポップアップの店舗も含めて11店舗を展開しています」
国内のみならず、タイでも連日多くのお客さんが訪れているそう。
大分県だけでなく、海外でも大人気の由布院ミルヒを支えているのは現場のスタッフ。
入社3年目の岡崎さんにお話を聞いてみた。
◆由布院ミルヒ 岡崎さん
「手作業で作っているのでその分手間はあるんですけど、毎日真心を込めて、お客様に喜んでいただける商品を作っています」
そんな岡崎さん、実は入社1年目の時に考えた「さつまいもプディング」が商品化されたという実績があるという。
現場の若い世代の意見も取りこぼさない企業風土こそが、由布院ミルヒが人気であり続けている秘密なのかもしれない。