「危険運転致死傷罪」法改正に向け遺族団体が法務大臣に要望書提出へ 飲酒運転事故の遺族が共同代表 大分

2025年01月30日 19:00更新

危険で悪質な運転による交通事故を処罰する危険運転致死傷罪について、大分県国東市の女性が共同代表を務める遺族団体が31日法務大臣に要望書を提出することが分かりました。

「危険運転致死傷罪」は法律の条文があいまいなことなどから適用のハードルが高く遺族などから見直しを求める声が挙がっています。

こうした声を受けて法務省の検討会は2024年11月報告書を取りまとめ飲酒運転については具体的な数値基準を設けることが望ましいなどとしています。

鈴木法務大臣が2月の法制審議会で見直しを諮問し今後法改正が議論される予定です。

こうした中、2003年に飲酒運転で次男を亡くした国東市の佐藤悦子さんなどが31日鈴木大臣に要望書を提出します。

佐藤さんたちは危険運転致死傷罪での飲酒運転の処罰について「数値基準の導入には賛成だが、アルコール濃度は時間の経過とともに低下するため事故現場から逃走する人が増える可能性があること」など3点を法制審議会で留意して欲しいと要望する予定です。

佐藤さんは「逃げた方が刑が軽くなるという誤ったメッセージにならないようより良い条文を作ってほしい」と話しています。

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