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この1年の大分県内の出来事をシリーズで振り返る「回顧おおいた2024」。
今回は「政治と選挙」についてです。
◆額賀福志郎 衆議院議長
「石破茂君を内閣総理大臣に指名することに決まりました」
2024年10月、石破内閣が発足。
重要ポストである外務大臣に就任したのが大分3区選出の岩屋毅衆議院議員です。
◆岩屋毅外相
「国際社会の平和と安定にしっかり貢献ができる外交を展開してまいりたいと考えています」
岩屋氏は2018年に防衛大臣に就任して以来、2回目の入閣となりました。
そして、石破内閣発足からわずか8日後…
◆額賀福志郎 衆議院議長
「衆議院を解散する」
石破首相は内閣発足から戦後最短での解散に踏み切りました。
衆院選で最大の焦点となったのは自民党の派閥の政治資金パーティーをめぐる「政治とカネ」の問題です。
県関係の議員の収支報告書への不記載も明らかに…当時、二階派だった衛藤晟一参議院議員は80万円分を記載していませんでした。
また、旧安倍派の最高顧問を務めていた衛藤征士郎前衆議院議員の不記載の金額は5年間で1070万円に上っていました。
こうした問題が明らかになった中で行われた解散総選挙…県内3つの選挙区にはあわせて10人が立候補しました。
大分1区は無所属の前職・吉良州司氏が新人3人を寄せ付けず7回目の当選。
大分3区は岩屋毅氏が現職大臣の強さを示し、10回目の当選を決めました。
最も激戦となったのが大分2区。
裏金問題で大逆風の選挙戦となった自民党・前職の衛藤征士郎氏、初の小選挙区勝利を目指す立憲民主党・前職の吉川元氏、広瀬勝貞前知事の次男で保守系無所属として出馬した広瀬建氏による三つどもえの争いとなりました。
結果は広瀬氏が初当選を果たしました。
激戦からおよそ1か月半、新人議員として東京と大分を行き来する生活を送る広瀬氏に先週、近況を聞きました。
◆広瀬建 衆議院議員
「正直まだ、慣れませんね」
(Q:サラリーマン時代と比べてどちらが大変)
「これは大変さの種類が違うというか、なかなか比較はしづらいところがあるが。いろんなことを吸収して学んでいかなければならないという意味での新鮮さはある」
年明けからは通常国会も始まり、2025年は広瀬氏にとっても大切な年となりそうです。
◆広瀬建衆議院議員
「来年も引き続き、日本を取り巻く環境、日本が持っている問題、山積しておりますので、一つ一つ国会議員として議論して、あたっていかなければないけないと思っている」
また、2024年は県内4つの市町村でもトップを決める選挙が行われました。
姫島村では10期40年にわたって村長を務めてきた藤本昭夫氏が引退を表明。
後継として、元県職員の大海靖治氏が出馬し、無投票で初当選を決めました。
また、日出町では前町議会議員の安部徹也氏が現職を破って初当選。
別府ムスリム教会が町で整備を計画しているイスラム教徒向けの土葬墓地の建設には反対の姿勢を示していて、現在、手続きを停止。問題解決に向け、国に働きかけをしていくとしています。
また、津久見市では2024年4月、老朽化した市役所の移転先を問う住民投票が行われました。
◆石川津久見市長
「私が提案した第二中学校の案が多くの人に賛同してもらえなかったところは残念と思っている」
その結果、「港の埋め立て地に建設する」という案が賛成多数に。
石川市長が推す案ではなかったものの、市長はこの民意に従い、新庁舎の建設を決めました。
2025年は夏に参議院議員選挙が行われるほか、佐伯市や竹田市など7つの市でも市長選などが予定されています。
有権者には1票を投じて自らの考えを政治に反映させることが求められます。