旧日本軍の戦闘機「ゼロ戦」などのプロペラ 閉館した特攻隊の資料館から県護国神社に移設 大分

2024年11月27日 18:30更新

閉館した特攻隊にまつわる資料館で展示されていた旧日本軍の戦闘機「ゼロ戦」などのプロペラが大分県大分市の県護国神社に移設されました。

 

 

 

◆TOS白井信幸記者

 

「予科練資料館にあった2つのプロペラは県護国神社の境内の一角に移されます。クレーンを使って置く位置を調整する作業が行われています」

 

 

県護国神社に移設されたのは「ゼロ戦」と「一式陸上攻撃機」のプロペラです。

 

 

いずれも特攻隊ゆかりの品を展示してきた大分市上野丘の予科練資料館に設置されていたものです。

資料館は1988年に元特攻隊員の川野喜一さん(享年95)が自宅を改修して開設。

2021年に川野さんが亡くなった後は、長男の孝康さん(69)が運営を引き継ぎましたが、次の担い手がいないことから、2024年8月に閉館しました。

展示品の多くは県護国神社に移され、ゼロ戦のプロペラは11月11日に運び出されました。

 

 

 

 

 

◆予科練資料館を運営していた川野孝康さん

 

「何も無くなったので、さらに寂しさを感じた。父の思いを県護国神社につなげていく役目がやっと終わったかなと思う」

 

 

プロペラは神社にある戦争にまつわる所蔵品の展示施設に設置されました。

 

 

この施設はリニューアルして12月8日に開館する予定で、予科練資料館から移されたゼロ戦の無線機など一部の品も展示されるということです。

 

 

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