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大分県大分市で起きた時速194キロの車による死亡事故の裁判員裁判で検察は15日、「危険運転致死罪」にあたるとして、被告の男に懲役12年を求刑しました。
◆亡くなった小柳憲さんの姉(裁判での意見陳述)
「時速194キロで迫ってくる車に衝突され、 人生を終えるなんて思っていなかったはず。弟の無念さや私たち遺族の思いをくみとった判決を下してほしい」
15日、大分地裁で開かれた裁判員裁判の冒頭、事故で亡くなった男性の姉はこう悲痛な思いを語りました。
この事故は2021年2月、大分市の県道交差点で小柳憲さん(当時50)が車を運転して右折しようとしたところ、当時19歳の被告の男が運転していた時速194キロの車と衝突して亡くなったものです。
15日の裁判員裁判で検察側は「常軌を逸した高速度で危険極まりない」などと改めて「危険運転致死罪」にあたると主張。その上で、「マフラー音やエンジン音を体感したいわくわく感のために小柳さんが命を落としたのは理不尽極まりない」などとして懲役12年を求刑しました。
一方、弁護側は車は被告の意図した通りに直進できていて、他の車の通行を妨害する積極的な意思も無かったなどとして、「危険運転致死罪にはあたらず、被告は過失運転致死罪で処罰されるべき」と主張しました。
このあと、被告の男の最終陳述が行われました。
◆被告の男
「身勝手な行動をしたことに対して、後悔の気持ちでいっぱいです。申し訳ございませんでした」
男はこう述べると、およそ2秒間、遺族に頭を下げて謝罪。裁判は結審しました。
「危険運転」か、それとも「過失」か。
全国的にも注目される判決は11月28日に言い渡されます。