自民党「裏金議員」県関係の議員の公認は?各陣営では選挙戦に向けて動きが活発化 大分

2024年10月07日 18:30更新

10月27日に実施される見通しの衆議院議員選挙。「超短期決戦」となる中、全国や県内でも政治の動きが活発化しています。

石破総理は6日、自民党の派閥の政治資金問題を受けた衆議院選挙での対応について、いわゆる裏金議員の一部を非公認とし、そのほかの裏金議員も比例代表では重複立候補を認めない方針を表明しました。

この政治資金問題を巡っては大分2区から出馬予定の衛藤征士郎衆議院議員も1070万円の収支報告書への不記載が明らかになっています。

6日大分市で開かれた国政報告会で衛藤氏は、支援者を前に不記載について謝罪しました。

◆衛藤征士郎衆議院議員

「政治資金の不記載の問題で大変、皆さんに政治不信を起こしたことをお詫び申し上げます」

「皆さんの理解をいただき、そしてしっかりとした、これからの政治資金規正法に則る取り組みに全力で頑張っていきます」

現時点で、衛藤氏は非公認の見通しとされる6人に入っておらず、そもそも党の年齢制限で、比例の重複立候補には該当しないものとみられています。

自民党は9日の選挙対策本部で公認について正式決定する見込みです。

総選挙に向けた動きがあわただしくなる中、各陣営の動きも活発になってきました。

5日、大分駅前の広場で事務所開きをしたのは、大分1区の無所属で現職・吉良州司氏です。

当選6回、前回同様、後援会を中心とした選挙戦です。この日は推薦する連合大分の関係者なども駆けつけました。

吉良氏は自民党のいわゆる「裏金問題」や世襲問題などを厳しく批判しました。

◆大分1区立候補予定吉良州司氏

「金権体質、金まみれの。一体何回、こんなことが起こり続けてきたんだと。この金権体質に対してノーを突き付ける」

一方で、大分1区に出馬予定の自民党・新人、衛藤博昭氏も大分市で事務所開きを行いました。

県議会議員を2期務め今回、初めて国政に挑みます。父は参議院議員の衛藤晟一氏です

神事の後、近くのホテルで事務所の開所式が行われ、衛藤博昭氏は物価高などの経済対策や防災問題などについて、取り組む決意を示しました。

◆大分1区立候補予定衛藤博昭氏

「しっかりと地域の声、現場の声を届けていく、国政の場で届けていく。そのような思いで取り組んでまいります」

大分1区では、共産党新人の山下魁氏も選挙12回目の挑戦を表明しています。

「しっかりと平和を守って軍事ではなく本当に国民を守るなら福祉、介護、年金、子育て人の暮らしにこそ税金を使う国政を目指していきたい」

このほか、参政党新人の野中しんすけ氏も立候補を予定しています。

こちらは大分3区です。

別府市のホテルには今月発足した石破内閣で外務大臣として入閣した、自民党の現職、岩屋毅氏の姿が。大臣就任は2018年以来2回目で、5日、入閣後初めて地元入りしました。

◆大分3区立候補予定 岩屋毅氏

「この難しい時代に世界の平和を回復し、日本の平和を守り抜く。この仕事を皆さんと一緒に果たしていきたい」

そして、この現職大臣に挑むのが元由布市議で、立憲民主党の新人小林華弥子氏です。6日の事務所開きには立憲民主党大分県連の吉田忠智代表や、衆院選で岩屋氏と争ってきた横光克彦氏も応援に駆け付けました。

◆大分3区立候補予定小林華弥子氏

「この地域の中で、安心して住み続けられる。そういう地域社会を作っていきたい。本当に私たち国民の声を聞く政治に変えていきたい」

また、大分3区には共産党の新人、大塚光義氏も出馬を表明しています。

◆大分3区に立候補予定大塚光義氏

「立憲民主党とは野党共闘できない。暮らしの問題では消費税の減税を訴えていきたい」

そして、大分2区には自民党現職の衛藤征士郎氏、立憲民主党現職の吉川元氏、無所属新人の広瀬建氏が立候補を表明しています。

衆院選は10月15日に公示され、 27日に投開票が行われる予定です。

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