大自然でのワーケーションやデジタル通貨で地域のにぎわい取り戻す 大分県玖珠町
「元祖」昭和の町が商標登録で差別化を図ろうとしています。
大分県豊後高田市は19日、市内の観光名所昭和の町を「豊後高田昭和の町」として商標登録したと発表しました。
レトロな家電や懐かしいおもちゃ。商店街を歩くだけでノスタルジックな「昭和」の雰囲気を感じられるとして人気の観光スポットとして知られる豊後高田市の昭和の町。
昭和30年代の賑わいを蘇らせようと、市や商工会議所などが一体となり、2001年に始めた取り組みで、現在でも年間40万人が訪れる人気観光地です。
これまでに国から地域おこしの優良事例として表彰を受けるなど、地域活性化の取り組みとしても評価されていて、スタートしてから20年以上たった現在でも、国内外から多くの自治体が視察に訪れています。
しかし、市によりますと、近年、各地で豊後高田市を模したまちづくりを行う自治体が複数あり、市はブランド力の低下を懸念していました。
こうした事態を打開するため、他地域との差別化を図ろうと、2021年に観光ツアーや宿泊施設など3つの区分で「昭和の町」の商標登録を特許庁へ申請しました。
しかし、すでに全国で広く使用されているなどとして認められませんでした。
このため、市は2023年「豊後高田昭和の町」として改めて申請。1年以上の審議期間を経て8月5日に登録されたということです。
これをきっかけに、今後は「豊後高田昭和の町」と表記を統一するということです。
市は「20年以上にわたって行った取り組みの価値を損なうことなく、この商店街にしかない魅力をさらに発信していきたい」としています。